【ボードゲームレビュー】カルカソンヌ ★★★★
評価:★★★★[4/4](2人プレイでの評価です)
プレイ人数:2人~5人
プレイ時間:30分ぐらい
初めて買ったボードゲーム。
これは、凄いゲーム。土地がどんどん増えていく、開拓されていく。この喜びは、本能的なものだ。プレイするたびに全く新しい土地が完成する。これもロマンあふれる特徴だ。
簡単なゲームの流れ
- 山札から1枚ずつ土地タイルカードを取って、土地を描いていく。
- 土地に描かれた都市や道路にコマを置いて占領する
- 占領した都市や道路を完成させて勝利点を取得する
- 山札のカードがなくなったら終了
- 最後の得点計算後、最も勝利点が高い人が勝ち
ゲームの総評
このゲームの魅力は、以下の2点だと思っている。
1つ目は、各プレイヤー得点を示すのに、得点ボードという一枚のボードを使う点だ。
このボードにコマを置いて、勝利点を取得するたびにコマを進めて勝利点を示す。勝利点の蓄積が、駒をコツコツコツと進める音により感覚的に得ることができる。
特に、最後の得点計算は爽快だ。
プレイ途中にも勝利点は入るのだが、全ての土地タイルがなくなった最後の得点計算でも、プレイヤーは多くの点数を加算する。このときコマを大きく進めることで、積みかさねた実績を一気に得られるコツコツコツ、とコマを大躍進させて進めていくその音が、達成感を演出する。
慣れてしまえば、最終的に自分が何点になるか、いちいちコマを進めなくても分かる。将棋で言えば、王将を取るような「詰め」までやらない、プロ棋士のスタイルとは真逆なものだ。しかしこの最後の儀式は「お遊び」のカルカソンヌに欠かせない。プレイの最後を締めくくるに相応しい儀式だ。
2つ目の魅力が、ランダム要素の仕組みが美しく昇華されている点だ。
これは、プレイするたびに作り上げる地形が変わっていく、つまり毎回新鮮なプレイが楽しめる、というランダム要素。そして、完全に戦略だけでなく、カード運により勝利がどちらに転ぶか分からないという運の要素。この2つが非常にキレイに組み合わさっている。どちらも土地タイルという1つのアイテムに集約されている点が美しい。特に、"適度に"運によって勝利がどちらかに転ぶという点は、ボードゲーム経験の少ない身としては非常に良い印象を持った。
最初にボードゲームにハマるきっかけを与えてくれたゲームだ。自分には今後もずっと特別なゲームであり続けるだろう。
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