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2012年10月 2日 (火)

【ボードゲームレビュー】iPhone版チケット トゥ ライド ★★☆☆

Tickettoride_iphone_1


評価:★★☆☆[2/4](COMとの4人プレイでの評価です)

プレイ人数:2人~4人(COM対戦有なので1人でもプレイ可。)

プレイ時間:20分ぐらい

iPhone5発売記念?ということでiPhone版の『チケット トゥ ライド』が無料になっていた。これはチャンス、とばかりにダウンロードして遊んでみた。噂には聞いていたが、これはいいゲームだ。

 

簡単なゲームの流れ

  1. プレイヤーは、最初に目的地カードを受け取る。
  2. ボード上には、線路が色分けされて各地域を結んでいる。
  3. 最初に取得した目的地カードに合わせて、色別の列車カードを集めて線路をつなげる。線路をつなげるたびに勝利点を獲得。(つないだ線路は各プレイヤーが持つ列車コマを置いて示す)
  4. 目的地を無事つなげられたら、大量の勝利点を獲得。
  5. 誰かの列車コマが2個以下になったら終了。
  6. 最も勝利点が高い人が勝ち。

ゲームの総評

これは、誰でも遊べるいいゲーム。すっとルールを理解できる。しかも線路をつなげるという行為自体が本能的に楽しい。目的地同士を繋げきった時の達成感は、誰でも素直にうれしくなってしまうだろう。

一方で、運に寄り過ぎている、ということも数回のプレーで感じた。こう一度思ってしまうと、なかなか気分が乗らなくなってしまうかもしれない。いろいろなレビューサイトで平凡な評価に留まっている理由が分かる。しかし、どんな人もこのゲームにいい印象をいだいているように感じられる。このゲームの凄いところだ。

また、非常に身体的な喜びに近いからだろう。コンポーネントの充実にこだわる方も多い気がする。その点も良く理解できる。

このゲーム、鉄道をつなげる喜びが強すぎて、最後の得点計算が逆に邪魔になったりしていないか、と余計な心配をしてしまう。「バンクーバーとマイアミをつなげる喜びは、20点とかの点数に還元されないものなんだよ!」みたいな感じにならないだろうか。

もっとプレイヤー同士で協力(絡み合い)ができるような要素があると、この喜びとの相乗効果を産みそうだ。

しかしパーティゲームとして非常に優秀なのは、iPhone版だけをプレイしても理解できた。ルールがとにかく簡単で、選択のジレンマも1回の説明で理解できる。
これは美しいシステムだと思う。

だれでもプレイできるゲームだからこそ、素晴らしいコンポーネントのセットがあればぜひホンモノの『チケット トゥ ライド』が欲しい。これはiPhoneでやるよりもボードを囲んで人とワイワイしながら遊ばないと十分に魅力を引き出せない。
ゲーム自体の評価とは別に、今一番(手で触ることができる)ホンモノが欲しいゲームだ。

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