【ボードゲームレビュー】呪いのミイラ ★★☆☆
評価:★★☆☆[2/4](4人プレイでの評価です)
プレイ人数:2人~5人
プレイ時間:40分ぐらい
ミイラと探検隊の追っかけっこ。ミイラが探検家を捕まえた瞬間、パチッという音ともに、探検家が吸い込まれる。この磁石のギミックが素晴らしい。
簡単なゲームの流れ
- ①探検家は、財宝の書かれた3枚のカードを手札として持ってスタート。
- ②探検家は、複数のサイコロを振って、そのうち一つのサイコロの出目の分だけ移動できる。
- ③一方、ミイラは1つのサイコロしか振れない。しかし、探検家が振ったサイコロでミイラの出目が出たら、そのサイコロを奪い取れる。
- ④探検家は、手札にある財宝をすべて獲得するのが目的。最初にすべての財宝を取った人が勝利。
- ⑤ミイラは、すべての探検家を捕まえれば勝利。
ゲームの総評
「ホワイトチャペル」から連続して追っかけっこゲームをプレイ。以前からずっと気になっていたゲームなだけに、やる前からワクワク。立体感のあるコンポーネントも期待をそそる。
今回は探検家をプレイしたが、ミイラ役も面白そうだ。うまく探検家を捕まえられなくとも、いや、むしろミイラ役としては、その方が逆に良いかもしれない。(ふらふらと迷宮を彷徨うミイラ。テーマ的にGOODだ)。
各プレイヤーは、大量のサイコロを毎回振るのだが、なんと何度でも振り直しが可能。最初、このルールにびっくりしたが、探検家にとっては、サイコロを振ること自体にデメリットがある。
特定の目が出るとミイラ側にサイコロが取られてしまうのだ。しかも大量に振ったサイコロのうち、プレイに適用できるのは1つだけ。だから、探検家にとっては、「大量のサイコロを振れば、欲しい目が大抵1つは出る」から「振る回数は少ない方がいい」ということになる。
実に秀逸なルールだと感動した。
探検家同士も仲間にならず、相手を嵌めるための策を打つことになるのも面白い。
ミイラに取られてしまったサイコロは、取り返すことができるが、この取り返すタイミングが強烈なプレイヤー間のインタラクションになっている。「取り返し」を行うとミイラのターンになる。そのため、他の探検隊がミイラの近くにいるようなタイミングで「取り返し」を行えば、そのプレイヤーが喰われる可能性が高くなる・・・・。他のプレイヤーを生贄に、悠々と財宝を集めるなどのプレイが実に楽しい。
HPが0になってしまったプレイヤーは「負け抜け」になってしまうので、手持無沙汰になるという問題は確かに難しい問題だ。
また、ゲーム全体の展開が多少単調かもしれない。しかし、追っかけること、逃げること自体が面白いので、プレイ中は超夢中になってしまうが。
もう少し複雑さをなくして、5、6歳の子供でも遊べるようになっていたら、ファミリーゲームとして確かなポジションを確立できたんじゃないだろうか。磁石によるギミックは本当にきもちいい。親子で無邪気に遊んでみたいが、5、6歳の子供には少し難しい。逆に、このゲームを楽しめる年齢の子供であれば、他にやりたいゲームが出てきてしまいそう。
うーむ、難しい。
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