【ボードゲームレビュー】ラパヌイ ★☆☆☆
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分ぐらい
あのカルカソンヌの作者のゲームとのこと。テーマとプレイ感の適合度が妙に高く、全体的に不思議なかわいさがある。
簡単なゲームの流れ
- ①4列×4枚の計16枚のカードが、中央の場に置かれる。
- ②手札を自分のスペースに出し、中央の16枚のカードから1枚を取得。これを各プレイヤーが出番ごとに繰り返す。
- ③中央のカードを取ると、その下に置いてあるカードに対応した資源がプレイヤーに配られる。
- ④モアイのカードを自分のスペースに出すと供物フェイズ。このフェイズでは持っている資源のうち1つを供物エリアにささげる。
- ⑤最後に、供物として捧げられた量に従い、自分が持つ資源が勝利点になる。最も勝利点がある人が勝ち。
ゲームの総評
イースター島を舞台にしたカードゲーム。モアイを建造すると、供物タイムが始まるのが、ほのぼのしていて素敵。
メインとなるジレンマの仕組みはこうだ。供物として捧げられている資源ほど、最後の得点計算で資源としての価値が高くなる(=高い勝利点になる)。だけど、供物として捧げてしまうと、最後の得点計算の時に持っている量が減ってしまう。実に分かりやすい。
しかし、ルールとしてあまり納得がいかない部分もあった。例えば、同じ勝利点が全てのプレイヤーに入るシステムって変な気がする。同じ点数なら、誰にも入れない方が、後で点数計算が楽になると思うのだが。(ダメかな?)このルールであっていたのか、若干不安だ。
いろんな要素がありながらも、生産力がそれほど伸びないのもあって、爽快感が薄い。
しかし、やっかいなことに、この牧歌的なプレイ感や雰囲気がテーマに合いすぎていて、妙にゲームとしてのトータルな印象がいい。
プレイ中にもちょこちょこと点数が入りつつ、最後に大量の得点が得られるという流れ自体は好きだ。しかし魅力の焦点がどこに合っているのか分かりづらいゲームではある。しかし、あまり批判する気になれない。のどかで平和な気分になる。ふ、ふしぎ。不思議なゲームだ。こういうゲームが何回かプレイするうちに、すごく好きになってしまったりするから、侮れない。
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