【コラム】初プレイの人にボードゲームのルール説明(インスト)をすることの難しさは、一体どこにあるのか?(1)
注:この記事は、インストのための方法論を書いたものではないです。インストのための方法論をいくつか読んで、そこに共通するものについて書いた記事です。記事内には、そうした素晴らしい「インストのためのガイド」へのリンクがあるので、具体的な方法論については、そちらのサイトを参照願います。
自分は、ボードゲームにおけるルール説明が下手だ。本当にこれは難しい。だれか、コツのようなものを解説していないだろうか、と思いネットを調べると、実に色々と書かれている。どれを読んでも、なるほどなー、と感動する。
・まず、目的を説明して、後で、詳細を説明する
・その後、おおまかな手順、やれることを説明する
このあたりがポイントのようで、実際にそのとおりだと思う。そして、こうした記事をいくつか読んでいて、自分は既視感を感じたのだ。
実は、ボードゲーム以外でも、同じような経験をこれまでに何度もしていることに気付いた。例えば、新しい外国語を覚える時。新しいプログラミング言語を覚える時。仕事でこれまでと違う専門分野について勉強し始めた時。全て、似たような経験がある。そこで思ったのだ。
「新しいボードゲームを理解するのは、新しい言語を学ぶことに似ている」と。
この発想を元に、ボードゲームのルール説明(インスト)の難しさを、少しだけ考えてみたいと思った。
まだ、ボードゲームの経験が浅く、初心者の気持ちが分かるうちに(?)、自分用のメモとして記しておきたい。
まあ、とにかく書いてみよう。
■インストのコツに通底する考え方
以下の4つの記事はどれもボードゲームのインストについて書かれた有名な記事やPodcastだ。
ここに共通しているのは、「大まかなことから詳細へ」という流れの大事さだ。これはその通りだ。いきなり詳細を語られてしまうと、初プレイの人はひどく置いてけぼりにされたと感じてしまう。一番まずいパターンだ。
しかし、新しい外国語を学ぶ時やプログラミング言語を学ぶ場面を振り返った時、こうした「上から下へ」のトップダウン的な学び方だけで、言語を習得しているわけではない。むしろ、自分で外国語を話したり、書いたり。とても簡単なプログラムを書いてみたり。簡単でいいから、最も詳細なこと、個別的なことを実施することからも少しずつ学んでいったのだ。
(次回は、言葉を学ぶ時のアナロジーについてもう少し書きます)
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