【ボードゲームレビュー】イスファハン ★★☆☆
評価:★★☆☆[2/4](4人プレイでの評価です)
プレイ人数:3人~4人
プレイ時間:40分ぐらい
様々な要素を絡めつつも、展開が早い。この気楽さは素敵だ。それでいて、ルールは極めてボードゲームらしいボードゲームと言える。プレイヤー間のバランスもいい。適度な複雑さが心地よさを感じさせるゲームだ。
簡単なゲームの流れ
- ①9個のサイコロを振り、6つに区切られたアクション欄に、出目ごとにサイコロを配置する。
- ②各アクションに配置されたサイコロの数に従って、アクションをプレイヤーが時計回りに実行する。
- ③基本的には街にある商店に、サイコロの数だけ商品をおける。
- ④商品を街に置いたり、キャラバン隊に商品を出したりして勝利点を稼ぐ。
- ⑤最後に、最も勝利点を持っている人が勝ち。
ゲームの総評
「イスファハン」と言われても、多くの日本人はイメージを持てないだろう。アラビア的なエキゾチックさ、中東の地名であるということ、そのぐらいだろうか。しかもパッケージはラクダに砂漠。どんなゲーム体験になるか分かりづらく、その点がこのゲームの普及を阻んでしまいそうだ。
しかし、素晴らしいゲームだ。なんといっても大量のダイス。これを毎回振ることができる。わくわくしっぱなしである。基本的には、商品(キューブ)を街の商店に置いていくことで勝利点を稼いでいく。それ以外にも、特殊効果を持つ建造物を建てたり、キャラバン隊を使ったりとやれることは幅広い。このあたりが若干まとまりがないように思う人もいるだろうが、初心者に対して「プレイのしやすさ」という効果も上げている。
初回プレイでも、適度に迷うことができ、でも決断しやすい選択肢も存在している。どの選択を選んでも、効果がすぐに現れるため気持ちがいい。楽しい。
(反面、ルール説明するのは難しいかもしれない。要素が多いけど、そのつながりがシステマチックなので、全体感みたいなものが掴みづらい)
特殊な建造物を建てると、レベルアップしたように生産性がグッと上がる。このあたりの気持ちよさもいい感じだ。
総じてプレイ感が軽く、1手1手を楽しくプレイできてしまう点が素晴らしい。「はやくサイコロふらせろー」となる。
テーマ的な分かりづらさ、馴染みのなさが辛いところだ。「イスファハン」はイランの都市だ。イランでは3番目に大きな都市だそうで、17世紀には首都として繁栄を極めたらしい。うーむ、そうかあ、としか言いようがない。
素晴らしいゲームなだけに、中東的イメージに豊かさを感じにくい自分の先入観が「もったいないなあ」とつくづく感じた。
« 【ボードゲームレビュー】K2 ★★★☆ | トップページ | 【ボードゲームレビュー】ホワイトチャペル ★★☆☆ »
「ボードゲームレビュー」カテゴリの記事
- 【ボードゲームレビュー】インカの黄金 ★★☆☆(2015.11.28)
- 【ボードゲームレビュー】モダンアート ★★★★(2015.08.10)
- 【ボードゲームレビュー】アブルクセン ★★★☆(2015.07.25)
- 【ボードゲームレビュー】dois ★★☆☆(2015.05.02)
- 【ボードゲームレビュー】枯山水 ★★☆☆(2015.03.19)
この記事へのコメントは終了しました。
« 【ボードゲームレビュー】K2 ★★★☆ | トップページ | 【ボードゲームレビュー】ホワイトチャペル ★★☆☆ »
コメント