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2012年11月30日 (金)

【ボードゲームレビュー】ミスターX ★★★☆

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評価:★★★☆[3/4]

プレイ人数:2~5人

プレイ時間:60分ぐらい(ただし短い時は短い)


このゲーム、とにかく楽しい!ところで、「ホワイトチャペル」と「ミスターX」は、同じ製作者さんのようだが、同じコンセプトで、似たような作品を何本も作るというのは、どういう気分なのだろう。

★便宜上、"「ミスターX」"と括弧付で表現した場合は、ゲーム自体を指し、"ミスターX"と括弧無しで表現した場合は、ゲーム内における犯人役を指します。

簡単なゲームの流れ

  • ①ミスターX役は、スタート地点を決めて、誰にも見えないようにその場所をシートに記載する。
  • ②追跡者役は、ミスターXがいる場所を予測して、自分のコマを動かす。
  • ③ミスターXはいつ、どの移動手段(3色に分けられている)を使ったか、という情報を追跡者役に伝える。
  • ④ミスターXがかつて4回移動前までにいた場所に、追跡者役のコマが移動したら、その場所にいつの時点でミスターXがいたかをミスターXは申告しなければならない。
  • ⑤追跡者のコマがミスターXのコマに重なれば、追跡者側の勝利。追跡者につかまらず、ゴールマスまで到達すれば、ミスターXの勝利。

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ゲームの総評

自分は、オリジナルと言える「スコットランドヤード」はプレイしていない。「ホワイトチャペル」と本作「ミスターX」をプレイしたのみだ。本作購入の動機は、「ホワイトチャペル」をプレイしたからだ。これがえらく楽しかった。この手のゲームが初体験だった自分には、ゲームの核となるアイデアが新鮮で、素晴らしく、感動してしまった。しかし、家族でプレイするには「ホワイトチャペル」は少し重い。調べてみたところ、若干プレイ感が軽そうな「ミスターX」の存在を知った。

「ホワイトチャペル」と比べると、「ミスターX」は少し軽くてプレイしやすい。けれども、がっつりと追いかけっこも楽しめる。犯人役であるミスターXも、結構ゴールにたどり着くことができる。「ホワイトチャペル」に比べても、両者間のバランスは、すごくいいんじゃないかと思う。

どうしてもオリジナルである「スコットランドヤード」の知名度が高すぎることと、ゲームのメカニクスの根幹が全く同じことから、「ミスターX」の流通量は世界的にも少ないように思う。

BGGの評価数も、「スコットランドヤード」が6246、「ミスターX」が124だ(2012年11月30日時点)。その差は、ざっと50倍。一方で「ホワイトチャペル」が1800。こう考えると「ホワイトチャペル」の評価数の多さは、逆に興味深い。やはりテーマがウケた、ということだろうか。

いずれにしろ「ミスターX」は、あまり遊ばれていないのかもしれないが、凄く出来がいいと思う。あの有名なボードゲームレビューサイトである「浅く潜れ」の記事にもあるように、システムとしての洗練度が高い(その分、ロマンは少なめ)。

そして、「スコットランドヤード」よりも犯人役が勝利しやすいようなので、少人数で何回かプレイするには「ミスターX」の方が良いのではないだろうか。
逆に、多人数で、テーマの好みが合う仲間がいるならば、「ホワイトチャペル」の方が魅力的になるだろう。

自分のように2人でプレイすることが多い場合は、「ミスターX」の方が適しているような気がする。バランスが良ければ、それだけ、犯人役と警官役の立場を変えて、繰り返しプレイしやすいからだ。

いずれにせよ、このタイプのゲームは1つは持っていても損はない。いい買い物をしたなあと思う。

似たゲームであるホワイトチャペルの記事はコチラ

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↑ミスターXは、自らの移動に使ったチケットを写真のように並べて示していく。ちなみに探索者役は、使ったチケットをミスターXに渡したりはしない。ミスターXも探索者も使ったチケット枚数分を毎回補充できる。この点はスコットランドヤードと大きく違うかな。


※ルールについて

ミスターX(犯人役)が目的地に到着したら、その時点でミスターXの勝利なのだろうか?常に、ミスターX⇒探索者の順番でプレイするため、ミスターXが到着して終わりだと、あくまで気持ち的な問題だが、尻切れトンボな感じがしてしまう。

日本語訳のルールブックを読むと、「到着すれば終了」のようだ。

そこで、自分は、ミスターXと探索者の両者の行動が終了した上で、目的地に探索者がいなかったら、ミスターXの勝利、というルールにしてみた。「到着すれば終了」ではなくて、一回分、探索者の行動を待つ、ということ。

最後の目的地である駅で、最後の最後に警官に囲まれるミスターX、というのも劇的だろうと思い、そうしたルールにしてみた。

対戦相手と事前にその辺りのルールは、認識合わせしておいた方がいいだろう。

※戦略(?)について

ミスターX(犯人役)の特殊アクションには、「隠密行動」と「連続行動」の2つがある。移動ルートを特定されない「隠密行動」の方が効果的じゃないか、と最初、自分は思っていた。

しかし、「ミスターX」では、「連続行動」の効果が非常に高い。なぜなら、「ミスターX」では、4回前まで自分のいた位置を表明しなければならない可能性があるからだ。(4回前までにミスターXがいた場所に探索者が移動したら、ミスターXはいつの時点でそこにいたかを申告しなければならない)

重要なのは、表明しなければならないのは、「4ターン前」ではなく、「4回前の行動」である点だ。

そのため、例えば、2ターン連続して「連続行動」を行えば、一気に「4回移動する」ことになる。つまり、相手に与える可能性のある情報量を一気に圧縮できるのだ。これは、ミスターX(犯人役)にとっては、非常に精神的に楽になる。特に、場所がバレそうになったときには、「隠密行動」よりも、この「連続行動」が良いような気がする。

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