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2012年12月17日 (月)

【ボードゲームレビュー】赤ずきんは眠らない ★★☆☆

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評価:★★☆☆[2/4](5人プレイでの評価です)

プレイ人数:4~6人

プレイ時間:15分ぐらい


箱!木の箱!すてき。

簡単なゲームの流れ


  • ①プレイヤーのうち一人が配役を決める。配役はオオカミ、赤ずきん、おやぶた、こぶたの4種類。
  • ②オオカミ以外の配役のプレイヤーは、眠るか、トラップを仕掛けるか、決める。
  • ③オオカミは赤ずきん、おやぶた、こぶたのうち誰を食べるか決める。
  • ④食べに行ったところにトラップが仕掛けられていたら、オオカミは失点。トラップを仕掛けた側は得点。逆に無事に眠れたプレイヤーは得点。食べられたら失点。
  • ⑤最も早く10点獲得した人が勝利。

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ゲームの総評


すごい。シンプルな中にちゃんと全てがとてもキレイに詰まっている。こういうかわいい絵柄じゃない方が良いのでは?と思ったが、まあ、趣味の問題だろう。

コンポーネントも素晴らしく、ほぼ欠点のない作品だと思う。

しかし、(あくまで個人的に)購入する気持ちにまで至らなかった。

例えば、これを、田舎のおじいちゃんやおばあちゃんなどの家族とプレイするような光景を想い描くと、とても不自然な感じがする。

誤解のないように言えば、それは全然悪いことではない。全ての人に愛される必要など、どこにもない。長く愛される作品である必要もない。そういうモノが目指されるべきとも思わない。そういう観点は、この作品の完成度を貶めるものでは全くない。

しかし、この作品の持つ匂いは、極めて狭い範囲の世界感を濃密に共有していることを求めてくる。ほとんど直感的に「これは私に向けたゲームではないのだろう」と思ってしまう人がいるだろうと思う。正直言うともったいないと思う。完全に余計な御世話な感想なのだが。


この作品は、後年、特に同人のボードゲーム界を語る上で、一つのメルクマールになるのではないか。
だからこそ、どこへ向かうのか、とても期待している。

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