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2013年1月19日 (土)

【ボードゲームレビュー】ファブフィブ ★★☆☆

Fabfib_01


評価:★★☆☆[2/4](6人プレイでの評価です)

プレイ人数:3~10人

プレイ時間:30分ぐらい


ダメージ「999」への憧れ。

簡単なゲームの流れ


  • ①スタートプレイヤーが山札から3枚のカードを取る。
  • ②カードには、0~9のいずれかの数字が書かれている。取った3枚のカードを大きいものから順番に並べ、3桁の数字を作る。
  • ③スタートプレイヤーは、その3桁の数字を正直に宣言して左隣にカードを渡すか、嘘の数字を宣言して渡すかを選択する。
  • ④受け取った隣のプレイヤーは、その宣言が嘘か本当かを当てる。本当と思ったときは、そのまま受け取り、好きな枚数だけカードを交換し、スタートプレイヤーと同じように宣言して、カードを左隣に渡す。これを繰り返す。
  • ⑤嘘が見破られたら、ダメージ。カードに書いてあるドクロマーク分だけ失点。12失点以上で脱落。最後まで残っていたプレイヤーが勝利。


ゲームの総評


びっくりした。素晴らしいゲームだった。古き良きRPGにおける「999」という数字に、僕はある種の憧憬を持っている。このゲーム自体にそのRPG的「999」への意味付けは全くないのだが、その数字がどうしても頭の片隅の懐かしい部分で瞬いてしまう。

オリジナルのファブフィブのイラストは、かわいげがないけれど(しかし魅力はある)、このTANSANFABRIK版ファブフィブのイラストはポップでとても日本的だ。

なんとも色々なパーツが不揃いでチグハグなのだけど、そのチグハグさが、逆に核となるアイデアをより秀逸に感じさせているような気がする。

うーん。すごいなあ。かなりの部分まで意識はされているのだろうけど、全てを計算して醸し出せるものじゃないなあとつくづく思う。同一デザイナーの「コヨーテ」などはそれなりに有名のようだけど、これが海外デザイナー作だと思っていない人も多いのではないか。今回、僕はファブフィブをプレイすることで、「作品とは作者のものではない」という"事実"を改めて意識させてくれた契機になった。

ゲーム自体は、なんかガサツな印象もあるのだけど、気軽に楽しくて、気軽に遊べる。小学生や中学生のころ、一緒にRPGについて語った懐かしい友人たちと遊びたい気持ちになる。不思議な温かみのあるゲームだ。


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