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2013年2月 2日 (土)

【ボードゲームレビュー】いかさまゴキブリ ★★☆☆

Mogel_motte_01

評価:★★☆☆[2/4](4人および5人プレイでの評価です)

プレイ人数:3~5人

プレイ時間:25分ぐらい


イカサマをゲームにした快作。

簡単なゲームの流れ


  • ①各プレイヤーは順番に、手元のカードから場に1枚ずつカードを出していく。
  • ②プレイヤーは場に出ているカードの数字の±1(プラスマイナス1)の数字のカードを出すことができる。
  • ③しかし、蛾のカードだけはイカサマ監視役しか出すことはできない。
  • ④他のプレイヤーは、蛾のカードを捨てるには、監視役にばれない様にイカサマをして、密かに足元やテーブルの下などに捨てなければならない。蛾以外のカードもイカサマでカードを捨ててもOK。
  • ⑤最も早く手元のカードを全てなくした人が勝利。

Mogel_motte_02


ゲームの総評


このゲームが出たとき、やられたー、と思った人も多かったのだろう。監視役を設けるという、かなり大雑把な仕組みを導入することで、こんなにもちゃんとイカサマをゲームにできるなんて。

ばれても面白い。ばれなくても当然面白い。ボードゲームには、アクション要素(と言っていいのかな?)が組み込まれているゲームというのが時々ある。バランスゲームみたいなものとか、おばけキャッチとか、サフラニートとか。いかさまゴキブリのイカサマはアクション要素と言っていいのか、若干悩むが、身体で楽しむゲームと言ってもいいだろう。

このいかさまゴキブリを少しだけ物足りないと思ってしまうのが、イカサマをしないと全くゲームに参加できない感じになってしまう点だ。もちろんイカサマをするためのゲームなんだから、頑張ってイカサマしようよ、とは思うんだけど、人によってはイカサマがなかなかできない人もいる。(自分のように1巡する間にほとんどのカードを捨てているような雑な人間にはとても楽しい)

イカサマが苦手なタイプの人は、本当に毎回カードを溜めこんでしまって、見ていて気の毒になってしまう。負けることよりも、イカサマできないストレスの方が苦しいに違いない。

なんと言ってもルールのほとんどが、このイカサマに集約されている。数字は制約でしかなくて、ほとんど考える必要がない。特殊効果も、それを如何にイカサマに利用するか、という感じだ。別に考えるゲームではないことは十分に分かっているが、もう少しだけ、イカサマが苦手な人も参加できる感覚、活躍できたと錯覚できる要素があるといいなあ、と思ってしまう。

しかし、面白いことは間違いない。監視役に「イカサマしたでしょ!」と言われた時、「ちくしょー、ばれたー!」とみんな楽しそうに罪を告白する。これはきっと「騙す快感」とは別に「暴露される快感」みたいなものがあるからだ。イカサマをする楽しさだけでなく、その「罪がばれる」ことでもお互いが楽しくなれる要素がある。このゲームの面白さを立体的にしているのは、そういう点であるように思う。


※ルールについて

ちゃんとルールを読めてなくて恐縮なのだが、監視役が交代するときはイカサマをしちゃダメ、というルールはあるのだろうか?このタイミングってすごくイカサマしやすくて、しかも監視役の権限が誰にあるのか曖昧になっている。このタイミングではイカサマしてはいけない、とした方がいいと思うのだが、そういうルールって、ちゃんとあるのかな?


評価★★☆☆とした理由……本文にも書いたが、とにかくイカサマなのだ。盛り上がるけれど、振り返ってみるとイカサマ以外の要素の記憶が薄い感じなのだ。少しそこを物足りないと思った。プレイする人によって、自分のプレイの仕方が変わるイメージを持てなかった、というのが正直なところ。

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コメント

・他のプレイヤーが「警備カメムシ」によって「逮捕」されているときは、ゲームが再開されるまで「(警備カメムシ」カードが移るまで)いかさまを行ってはならない

ソース
ttp://file.randomgesha.blog.shinobi.jp/MogelMotte_Japanese_Rules.pdf

おお!やっぱりちゃんとそういうルールがあるのですね!情報ありがとうございます。うーむ、そりゃそうかあー。

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