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2013年5月14日 (火)

【ボードゲームレビュー】クォーリアーズ ★★☆☆

Quarriors_01

評価:★★☆☆[2/4](3人プレイでの評価です)

プレイ人数:2~4人

プレイ時間:40分ぐらい


ダイスの魅力に負けてない面白さがあるのだから、それで良いのだと思う。

簡単なゲームの流れ

  • ①各プレイヤーは最初12個のダイスが入った袋を受け取る。
  • ②手番では、袋から6個のダイスを取り出して振り、出目に応じた魔力源ポイントを獲得し、そのポイントを使ってモンスターや呪文のダイスを場(サプライ)から購入する。
  • ③モンスターは、魔力源ポイントを使って召喚する。召喚されたモンスターは自分以外のプレイヤーを攻撃する。
  • ④自分の手番が再度回ってくるまで召喚したモンスターが他プレイヤーの攻撃から生き延びていたら、勝利点を獲得できる。
  • ⑤規定数以上の勝利点を獲得した人が勝ち。

Quarriors_02



ゲームの総評


ドミニオンの仕組みを用いて、カードの代わりにダイスを使ったデッキ構築型ゲームだ。

……これだけでほぼ全てを語ったように気になってしまうところが、このゲームのかわいそうなところだ。

サプライにあるモンスターを購入していく流れや、自分の持つダイスが増えたり圧縮できたりするところは確かにドミニオン。しかしドミニオンにおけるお金や勝利点の部分については結構異なる。

僕は今回クォーリアーズを初プレイしてみて、「かなりドミニオンと違うなあ」という印象を持った。しかし、その「違うところ」というのが、特にゲームとしてドミニオンよりも洗練されているかと言ったら、そうでもない。なので、このゲームは大概、「ダイスを振るのって楽しいよね!」みたいな話で終わってしまうのではないか。僕もダイスを振るのは大好きだ。けど、語られ方としてそれだけ、というのは少し気の毒に思ってしまう。

もちろん、正直言うと、こういう語られ方をするのもしょうがないと思う。「ドミニオンをやればいいじゃない」という指摘に、どれだけ説得力ある反論できるだろう。難しいと思う。

それだから一層、なぜこのクォーリアーズはこれほどに愛されるのか、ということにも興味が出てくる。

個人的には、このカラフルで、所有欲を満たすダイスの妙な存在感こそがクォーリアーズの魅力なのだと思う。整然と並んだ大量のダイスを見ていると、それだけで恍惚とした気分になる。しかも、これらダイスを使ってゲームとしても遊べてしまう、なんとも贅沢な話。ただそこにいるだけで美しいのに、遊べてしまうなんて!

誤解してほしくないのだが、クォーリアーズはゲームとしてとても良く出来ている。これは本当にそうだ。ダイスとしての魅力はさることながら、これだけ遊べるゲームであることにも意味がある。これが本当にツマラないゲームだったら、ダイス自体の魅力を損なうことにもなるだろう。だからドミニオンという優れた仕組みを単にパクッたと見るよりも、適切に採用したとも言える。ダイスの魅力を引き立たせるために、ドミニオンを使ってやったのだ。

ミニチュアやフィギュアにも魂が宿るように、おそらくダイスにも魂が宿る。ダイスから溢れるファンタジーの世界。これを想像する楽しさは、とてもプリミティブで、そして極めて素朴なホビー的快楽だと思う。


評価★★☆☆とした理由……信じてもらえないかもしれないが、今回初めてプレイしてみて、クォーリアーズのことが好きになった。買おうとは思わないし、そこまで面白いゲームだとも思わないが、その堂々たるクォーリアーズの姿勢がとても愛おしくなった。

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