【ボードゲームレビュー】イノベーション ★★☆☆
評価:★★☆☆[2/4](4人プレイでの評価です)
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:50分ぐらい
特殊効果のインフレを味わう。
簡単なゲームの流れ
- ①場には、10個の山札が作られる。各山札には「1.先史時代」というように、1つの時代が割り振られている。数字が高くなるほど、未来の時代になる。(例:「5.大航海時代」、「9.宇宙時代」など)
- ②各プレイヤーは手番において、山札からカードを引いたり、手札のカードを出したり、カードの効果を発動したりして、影響値というポイントを獲得していく。
- ③各時代の数字の5倍以上の影響値を溜めるとその時代を制覇できる。
- ④後の時代になるほどカードの効果が派手で強力になる。
- ⑤規定数以上の時代を制覇した人が勝ち。
ゲームの総評
一昔前のテレビゲームのRPGの説明書はえらく分厚かった。何十ページあるんだ?みたいな説明書もあった。今は読まなくなったが、僕はテレビゲームの説明書を読むことが結構好きだった。
説明書の後ろの方には、魔法とかアイテムの一覧が載っている事が多かったように思う。「え、こんな魔法があるのか」とか「このアイテムはそういう効果か」と、説明書を読んで、この先に広がる世界にワクワクした。
イノベーションはその頃の楽しさを思い出す。ゲームをしていない時でさえ、様々なカードの特殊効果を読んで、それが実際にプレイされた状況のイメージを膨らませる。
出てくるカードが全て特殊効果のオンパレードだ。最初の方は地味な効果のカードしか出てこない。しかし、時代が進むたびに、その効果は凄まじく増大していく。
他プレイヤーが持ついかにも素敵そうな能力。あー、あんな強いカードがあったら、こっちは勝てないんじゃないか?……でも、今回自分が引いてきた新時代のカード。これは凄い。この特殊効果はめちゃくちゃ強力だ、逆転出来ちゃうかも?みたいな一喜一憂が、初プレイでは無性に楽しかった。
このゲームはプレイヤー同士の直接的な殴り合いになる。この殴り合いの感覚って、コンピュータ上で対戦ゲームを楽しむノリに似ている。お互いが分かりあって、ワイワイと対戦ができる環境だと、凄く楽しいだろう。ゲームバランスとしては力任せな印象があるのだけど、繰り返しプレイでこそ光るゲームだ。分かれば分かるほどにやりたくなる。
けれど、個人的な印象として、このゲーム全体には妙な乳臭さが漂っているように感じる。僕は、こうしたゲームが大好きなんだけど、ほんの少し「恥ずかしい」感じがある。
別にバカゲーだからってことじゃない。うまく表現できないのだが、ポケモンとかそういうのものに近い感じ。とは言っても、幼稚だとか、そういうことではなくて、「内輪で楽しむ感じ」があるからかもしれない。きっとシステムの話だけじゃない。
まあ、それはこのゲーム独特の魅力でもあるのかもしれないな、と思う。
評価★★☆☆とした理由……楽しい。でも気の合う仲間と、連続して何回もやりたい感じ。システムに隠れたルールを探究していく楽しさ。でも、どこか、クローズドな印象もある。
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