【ボードゲームレビュー】くるりんパニック ★★★☆
評価:★★★☆[3/4](4人プレイでの評価です)
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:15分ぐらい
数フレームのタイミングを見極める本格対戦ゲーム。
簡単なゲームの流れ
- ①各プレイヤーは中心の塔を囲むように座り、自分の手元に3枚のコインを並べる。
- ②塔を中心に飛行機がぐるぐるとプレイヤーの前を周る(電動)。
- ③飛行機は、各プレイヤーの手元にあるコインを下に落とすような軌道を描いて周る。
- ④飛行機が自分の目の前に来たとき、タイミング良くボタンを押して、飛行機をジャンプさせることで、自分のコインが落とされないように防ぐことができる。
- ⑤最後までコインを落とされなかった人の勝ち。
ゲームの総評
このゲームは完全にアクションゲームだ。ニクいのは、ボタンがたった一つであること。このボタンが防御にも攻撃にもなる。
ボタンを押して目の前を飛ぶ飛行機をジャンプさせ、自分のコインを落とさないようにする。タイミングよくボタンを押すと飛行機は大きく飛びあがり、そして周りながらまたするりと落ちてくる。タイミングによっては、他プレイヤーのコインが置いてある場所に、ちょうどクリティカルヒットするように落ちてくる。こうなると中々防ぐことが難しい。たまに起こる奇跡のようなクリティカルヒット。この気持よさがたまらない。
スト2のような格闘ゲームで、わずか数フレームを競って戦うように、くるりんパニックも非常に短いタイミングを狙うゲームだ。少しのズレと力加減で全く異なる動きを見せる。動きが多様で飽きない。しかし、ちゃんと上達を感じられる。しばらくやっていると本当に上手くなってくる。
しかもこのゲーム。ハードモードが付いている。もしスキルレベルが異なるプレイヤー同士で遊ぶ場合、上級者にはハードモードでプレイしてもらうのがいいだろう。ハードモードは更にクリティカルヒットが出にくくなっていて、異なる操作感を味わうことができる。
1994年にドイツ年間こどもゲーム大賞を受賞。今なお、ドイツアマゾンの玩具カテゴリーで上位にランクインしている。素敵な定番ゲームだと思う。唯一欠点と言っていいのは、できれば4人で遊びたい、というところだろう。2人だと少しさびしい。3人でも面白さがそれほど低下するわけではないが、やはり4人で遊ぶと盛り上がり方が違う。
テクニカルな一撃がクリーンヒットした経験を一度味わうと、何度もやりたくなる。棚の奥に仕舞い込んでも、時々取り出してはやりたくなる。とても健康的な中毒性をもったゲームだ。
↑全く造形にかわいげのないパイロット・ルーイー。ヨーロッパのかほりがする。
評価★★★☆とした理由……単純に楽しい。子供にプレゼントしたくなるゲーム。甥っ子や姪っ子にプレゼントして、ついでに自分ん家用に買ってしまったり。そんな光景が容易に思い浮かぶ。傑作。
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