【ボードゲームレビュー】ストリームス ★★☆☆
評価:★★☆☆[2/4](6人プレイの評価です)
プレイ人数:1~99人
プレイ時間:10分ぐらい
ゲーム自体のストリームが美しい。
簡単なゲームの流れ
- ①空欄のマスが20個並んだ用紙を各自1枚受け取る。
- ②1~30までの数字が書かれたカードをシャッフルして山札としておく。
- ③山札からカードを1枚ずつめくっていき、出た数字を20個のマスの任意の場所に全員が1つずつ書いていく。
- ④数字が昇順に多く並べば、並ぶほど多くの得点が入る。
- ⑤点数の一番高い人が勝利。
ゲームの総評
ゲーム展開の美しさにほれぼれとしてしまうゲーム。パッケージも素敵。好きな数字をどこにでも入れていい、というのはとても分かりやすいのに悩ましい。
日本発の良ゲームを見ると、その親近感からか「こんな素敵なゲームが作れたらとても幸せだろうな」と夢想してしまう。このストリームス(STREAMS)はまさしくそんなゲームだ。
とても素晴らしいゲームだとは思うのだけど、僕にはすごく最適解が意識されてしまったゲームでもあった。「どの数字が出たら、どの場所に書くのが最適なのか、きっと"正解"があるのだろうなあ」という意識に囚われてしまった。
もちろん他のボードゲームであっても、確率計算をした上での最適解があるのは当たり前だろう。なぜこのゲームに限って、そんなツマラナイことを考えてしまったのか。1つの理由として、プレイヤー間のインタラクションが全然ない、という点は挙げられるだろう。他のプレイヤーの選択が一切自分の選択に関わってこない。私の選択が全てであるため、最適解の存在が意識されやすい。
最適解を意識するあまり、僕は今回初めてプレイするにあたって、2つの大きなストリームを作ることを最初から目指してプレイした。これが良くない遊び方だったように思う。つまり最初から20個全部の数字をキレイに並べようとせず、10個ぐらいのストリームが2つできるように配置してしまった。最初から安全地帯を増やしながら遊んでしまった感じだ。
まあ、おかげでトップにもなれず、ドベにもならず、という結果だったのだが、内心「失敗したなあ」と思った。これは20個全部の数字をつなげる気持ちで遊んだ方が断然楽しいし、そうすべきなんだろう。
順位を付けるよりも、みんなで1位になることを狙って遊んだ方が盛り上がる。まあ、そういう意味では他のボードゲームと同じなのかもしれない。妙にゲームの遊び方ということについて、考えるところの多かったゲームになってしまった。
評価★★☆☆とした理由……気軽にプレイできる点は本当に偉大。思考や戦略よりも、カードがめくられる度にみんなで一喜一憂することが楽しさのキモ。趣味の問題だが、用紙のレイアウトが少し機能的すぎる感じがした。
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