【ボードゲームレビュー】ロストレガシー ★★☆☆
評価:★★☆☆[2/4](2、3、4人プレイの評価です)
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:10分
ラブレターのメカニクスからの正統進化。
簡単なゲームの流れ
- ①16枚のカードを各自1枚配り、残りは山札とする。山札から1枚めくり、裏向きのまま山札の隣に置く。このカードが「遺跡」となる。
- ②各プレイヤーは順番に山札から1枚カードを取り、手元のカードとどちらのカードを捨て札とするか選択する。
- ③捨て札にしたカードに書かれた効果が発動する。(任意の相手のカードを見れる、などの効果がある)
- ④山札がなくなったら探索フェーズ。カードの数字の低い人から、誰が「遺産カード」を持っているか予想する。
- ⑤遺跡を含め、どこに「遺産カード」があるか当てた人が勝ち。
ゲームの総評
あの名作ラブレターのメカニクスを受け継いだ作品。ラブレターは、大好きな作品だが、意外にボードゲームやカードゲームに馴染みのない人にはウケが良くなかったりする。「もっと感動しろよ!」と僕としては身勝手に思うのだが、あまりにもさっぱり終わったり、特に脱落させられてしまうと「ぽか~ん」としてしまうのだろう。まあ、その気持ちも分からないではない。
ロストレガシーには、ラブレターにはない「探索」という要素が入っている。16枚のカードの中に1枚だけ特殊な「遺産カード」がある。それがどこにあるかを全員で探る。そのカードがどこにあるか当てた人が勝者だ。みんなの意識が1つの物に集中する感じはいい。ゲームへの参加意識を高めてくれる。
ラブレターよりも脱落する可能性が低くなっている点と、意識的に脱落を回避する行動がとりやすくなっている点もいい。短い時間で終わるという圧倒的な長所をちゃんとラブレターから引き継いでいるところも好ましい。
できれば3回。カードセットを変えてプレイすると、なかなか満足できるのではないかと思う。また、ロストレガシーは、ラブレター以上に4人プレイが推奨されるゲームである気がした。2人でプレイすると物足りないのはもちろんだが、3人で遊ぶよりも、やはり4人でやった方が良いと感じた。
ゲームのルールを聞いて、直感的に「探索フェーズというシステムが実に見事だ」と思ったのだが、実際にやってみると意外にあっさり終わってしまうことが多い。ただ、「探索」の推理合戦がすごく良いドラマになる時もあるから、是非繰り返しプレイしたいところだ。
評価★★☆☆とした理由……個人的にはラブレターのことをリスペクトし過ぎて、それほど期待してなかったのだが、ロストレガシーは面白いゲームだ。ラブレターで物足りなかった「ラストの盛り上がり」がちゃんとあるところがいい。探索フェーズの推理合戦をみんなでワイワイできると、グンと面白さが上がる。ただ、ラブレターを知っていると、どうしてもインパクトは弱い。
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