【ボードゲームレビュー】アヴェカエサル ★★☆☆
評価:★★☆☆[2/4](6人プレイの評価です)
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:30分
妨害の楽しさ。疾走の気持ちよさ。
簡単なゲームの流れ
- ①数字が書かれた手札に持ち、各自レーススタート。
- ②自分の手番では、1枚、手札を出す。出したカードの数字分だけチャリオット(騎馬戦車)を動かす。
- ③自分の前方に他プレイヤーのチャリオットがある場合は、進むことができない。進めない場合はパスをする。
- ④闘技場のトラックを3周する前に、スタート地点近くにある皇帝への謁見エリアを通って皇帝(カエサル)に拝謁する必要がある。
- ⑤一番早くトラックを3周した人が勝ち。
ゲームの総評
レースゲームだ。チャリオット(騎馬戦車)を操作して、皇帝の見守る中、闘技場のトラックを3周する。凄くシンプル。3周する間に必ず1回は皇帝のいる謁見エリアに立ち寄らなくてはならない。謁見エリアは少し遠回りになるので、どのタイミングで謁見エリアにピットインするかを考えることになる。
とにかくテーマの再現度の高さに驚いた。他プレイヤーの進行ルートを防いだり、少し遠回りでも外周から一気に抜き去ろうと画策したり。映画ベンハーを観たことがある人もない人も、このゲームは古代ローマの騎馬戦車戦に対して持つイメージを決して壊さない。
このゲームは実に気持ちのいい奴だ。遊んでいて全然シコリのようなものが残らない。30分~40分程度で終わるのもいい。人数は6人が良いと聞いたが、確かにそうかもしれない。このゲームを楽しむため、唯一そこだけが越えなければいけないハードルかと思う。(ただ、3~4人用のトラックもボード裏面に用意されている。こちらは未プレイ)
こういう品のいいゲームというのは、なぜか欲しくなる。手元に持っておきたくなる。決して背伸びをしないから、きっといつプレイしても同じように僕を楽しませてくれるだろう。見えている様が、そのまま、そのゲームの実力だ。こういうゲームがあるから、ボードゲームって好きなんだよなあと思う。
評価★★☆☆とした理由……面白い。爆発的な面白さはないけれど、本当に気持ちのいい30分を過ごせる。良いゲームだ。
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