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2013年11月20日 (水)

【ボードゲームレビュー】アンドールの伝説 ★★☆☆

Andor_01

評価:★★☆☆[2/4](4人プレイの評価です)

プレイ人数:1~4人

プレイ時間:90分


勇者になりたい。

簡単なゲームの流れ

  • ①各プレイヤーは戦士や魔法使いなどのキャラクターを選択する。
  • ②山札から物語カードめくるとイベントが発生し、ボード上に敵モンスターが出現したり、プレイヤーに指令が与えられたりする。
  • ③各キャラクターは、自らの持つ時間を消費しながら、移動やモンスターとの戦闘をこなす。
  • ④任務には様々な種類がある。(敵を倒せ、あるアイテムを運搬せよ、など)
  • ⑤すべての任務を達成できれば、全員の勝利となる。

Andor_02


ゲームの総評


買っちまった……。この思いである。このアンドールの伝説が宅急便で届いたときに思ったのはこれだ。買っちまった……。もう僕も30歳半ばである。いい大人だ。なのに、買っちまうのである。剣と魔法とドラゴンのファンタジー世界を。6歳の娘がキラキラした目でドラゴンのコマを見て言うのだ。「ねえねえっ、これなに!?」そんな純粋なまなこで見つめられると、父としては耐え難いものがある。黙々とコンポーネントをビニールの小袋に入れ分ける作業をするしかない。

2013年ドイツゲーム大賞エキスパート部門受賞。エキスパートとは言え、メジャーな賞だ。そこまでエキスパート、マニア向けではないのだろうと思い購入した。むしろエキスパートではない部分に期待したと言ってもいいだろう。マニアックでないことを望むのならば、むしろこんなファンタジーな世界のおもちゃを買わなければいいのに。買ってしまうのだ。というか欲しいのだ。因果なものである。

ボードがとても大きい。広大な世界が広がるようで無駄にワクワクしてしまう。各プレイヤーがキャラクターを選択する。魔法使いや戦士などキャラクターによって能力が異なるのはもちろんだが、出発地点が異なる。そして物語の序盤のタイトルはこうである。「勇者たちの到来」。もうこれはワクワクが止まらない。ボードにはよく見ると城が描かれている。そう、この城に勇者たちが到着するところから本格的に物語は始まる。ニクい演出だ。

システムとしては、移動や戦闘を行うことで各プレイヤーが持つ時間を消費する、というオーソドックスなもの。各自1日7時間分のリソースを持つ。この7時間を如何に適切に使って、協力してミッションを達成するかが、このゲームの目的だ。個人的に協力ゲームが大好きなので、それもあってこのアンドールは欲しくなってしまった。

戦闘はすごく単純。サイコロを振って、出目とキャラの攻撃力を足して戦闘力を算出する。敵と自分の戦闘力の差が、与えた(与えられる)ダメージになる。とても分かりやすい。複数のサイコロを振るが、攻撃力の増強には直接つながらない。出た目のなかで一番大きい目を使う。つまり、実際に戦闘で使えるサイコロは1つだけだ。複数のサイコロを振らせるのは、出目の幅を小さくするための仕組みと言える。(実際は、お話を進めるともう少しややこしいルールがある)

コンポーネントの数など非常に多くて、ややこしい印象はあるが、1つ1つの仕組みはとても素直なものだ。むしろ渋いと言ってもいい。派手さはない。サイコロをいっぱい振ってドッカンドッカンみたいな感じは全然ない。

こういう協力ゲームでちゃんと会話がゲームの主役になるのは実に楽しい。ゲームを開始してまずこんな言葉が口をつく。「これ、勝てないじゃん……」、そんな絶望の言葉。怪物が結構強いのだ。マジで強い。しかも足も速い。すぐに城は占領されてゲームオーバーの文字が頭に浮かぶ。しかし、こんな絶望を救うのが、物語カードの存在だ。

ルールの説明はほとんどないままにゲームが始まるので、開始当初どうしていいか分からず絶望する。しかし時折、物語カードがめくられ、シナリオが進行していく。物語とともに丁寧にゲームのルールや仕組みが解説される。新たなルールが追加されるたびに全員で「そうか!そうするのか。なるほど!」と言って困難を乗り越えていく。そして何より面白いのが、先ほどは救いとなった物語カードが、またすぐに絶望をもたらす点だ。今度は怪物たちの大襲来が告げられる。さっきよりも明らかに恐ろしい状況だ。どう考えても時間が足りない。負ける。みんなの頭に改めて敗北の2字がよぎる。しかし、ここまでに貯めてきたルールやスキルによって、なんとか抜け道を探り出す。こうすればいいんじゃないか。ああすればいいんじゃないか。ここで更にリスクを下げられるんじゃないか。などなど。

初めてプレイしたとき、僕を含め全員がアンドール初体験だった。これがよかった。手探りで進む楽しさを素直に共有できた。メンバーに恵まれた僕は特にラッキーだったのかもしれない。マジで楽しかった。

ゲームが終わって思った。そうそう、こういう感じのゲームがやりたかった。
やっぱりファンタジーは、夢がある。


評価★★☆☆とした理由……楽しい。このゲームは決して有無を言わせぬ傑作というわけではないだろう。でも、本当に楽しい時間を過ごせた。その楽しい時間は、幸せな時間でもあった。ロマンに心が躍る。(伝説3をまだ未プレイなので、それをやってみた後に再評価したいです。)

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