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2014年2月11日 (火)

【ボードゲームレビュー】クー ★★☆☆

Coup_01

評価:★★☆☆[2/4](6人プレイの評価です)

プレイ人数:2~6人

プレイ時間:15分


ブラフと殺しのゲーム。

簡単なゲームの流れ

  • ①各自2枚の手札でスタート。
  • ②カードには職業が描かれている。(領主、大使、暗殺者、女伯など)
  • ③自分の手番でカードの能力を発動するか、金貨を1枚獲得するかのアクションを行う。
  • ④金貨を7枚集めると任意の誰かのカードを一枚ゲームから除外できる。
  • ⑤自分のカードが2枚ともゲームから除外されると負け。最後まで残った人が勝利。

Coup_02


ゲームの総評


このゲームが素晴らしいのは、勝利条件が「対戦相手を全員殺す」という点にあるところだ。ゲームが始まってしばらくは、金貨を7枚集めることが目下の目標になる。しかし、その金貨を7枚集めた結果、得られる報酬はつまるところ「誰かを任意に殺せる権利」なのだ。


よく言われることだが、(ドイツ?)ボードゲームの特徴の一つに「相手プレイヤーを直接攻撃しない」というものがある。間接的な影響を与え合いつつ、それでいて競争をちゃんと成立させる。こうしたゲームシステムには感心することも多く、時にはそこに美学さえ感じる。「直接攻撃しない仕組み」をボードゲームの大きな魅力の1つだと感じている人も多いかもしれない。しかし、だからこそ、このゲームは相手を直接殺すことを目指したのだろうと思う。


クーは、全体のプレイ時間が短く、脱落させられたとしてもそれほど手持ち無沙汰にはならない。また、たとえ殺されたとしても、なんとなく笑えて終われる雰囲気がある。評判どおり、コンセプトや仕組みがトータルでとても上手く噛み合ったゲームだと感じた。


しかし、このクーというゲーム。初回プレイではピンとこない人も多いだろう。各カードの能力を理解し、ブラフを仕掛けるための準備を行ない、嘘を見破るための勇気を持つ。毎手番ごとに思いのほか強い緊張にさらされる印象がある。クーには、嘘をつかせるまでの助走距離がほとんどない。


ゲームに慣れている人であれば、なんとなくこのゲームが目指す先の景色がすぐに理解できるかもしれない。しかしブラフゲームに慣れない人にとっては、この「嘘が悪ではない世界」にいきなり放り込まれる感覚に少し戸惑うだろう。他のブラフゲームと同様に、「上手い嘘」が必要なのではなく、「適切な嘘」が必要とされている。ここを掴みきれないと、ゲームを楽しむスタートラインにさえ、なかなか立てない。


ライトなくせにマニア向け。クーというのは嘘をパズルのように用いる、なかなかハードなゲームだ。


評価★★☆☆とした理由……プレイすると「こういうゲームを自分も作ってみたいな」と思わせる魅力がある。ただ、個人的には少し頭デッカチなようにも感じる。

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