【ボードゲームレビュー】キング・オブ・トーキョー ★★☆☆
評価:★★☆☆[2/4](5人プレイの評価です)
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:30分
簡単なゲームの流れ
- ①各プレイヤーは様々な巨大モンスターから1つのモンスターを選ぶ。
- ②手番ではサイコロを6つ振る。数字は勝利点、攻撃マークは攻撃、ハートはHP回復を意味する。
- ③攻撃をすると、トーキョーに乗り込むことができる。トーキョーには一人しかいることはできないが、トーキョーにいると勝利点を獲得できる。
- ④トーキョーにいると他の全プレイヤーから攻撃をくらう。危ないと思えば退避もできる。
- ⑤最後まで生き残るか、勝利点を20点獲得すると勝利。
ゲームの総評
巨大怪獣の殴り合い。こういうテーマでボードゲームが作られて、これだけ面白いゲームが出来上がり、それを享受できている。このことは、それだけで幸運なことかもしれない。というのも、同じようなテーマでボードゲームが作られて、それがなんとも言えない凡ゲーになっている可能性というのも容易に想像できるからだ。
サイコロを振りまくるゲームが持つ「雑な感じ」。しかし、キング・オブ・トーキョーは実にテーマとよく噛み合っている。サイコロの出目を選択する緊張感がとても良い心地よく、自分の手番でサイコロを振ることが何より楽しい。
キング・オブ・トーキョーは子供と遊ぶと本当に楽しいゲームだ。子供がサイコロを振る。サイコロを「真剣」に振るその眼差しは、見ていてとても可笑しい。彼らは「本気」で願えば、良いサイコロの目が出ると信じているようにさえ見える。ゲームの持つ無邪気さがプレイヤーのそれと共鳴を起こしているような錯覚。とってもバカバカしいテーマのゲームなのに、不思議とそこには情緒がある。こんなお馬鹿なテーマのゲームであるのに、何か大切で温かいものが存在しているような気がする。
上手く言えないのだが、いいゲームというのは「そのポテンシャルを超えて勝手により良く遊ばれる」ということがあるのかもしれない。
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