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2014年11月13日 (木)

【ボードゲームレビュー】スカルキング ★★☆☆

Skull_king01


評価:★★☆☆[2/4](6人プレイの評価です)

プレイ人数:2~6人

プレイ時間:30分


未来が正確に予想できても勝てない。


簡単なゲームの流れ


  • ①全10ラウンド。ラウンドを重ねると開始手札の枚数が増える。1ラウンド目は1枚。6ラウンド目は6枚。10ラウンド目なら10枚の手札でゲームが始まる。
  • ②親から順番に1枚ずつカードを出し、一番強いカードを出した人がそのターン(トリック)の勝利者。全ての手札を出し終わったら、次のラウンド。
  • ③カードには4種類のスートと、切り札になる海賊カードが何枚かある。一番強いのは1枚しかないスカルキング。
  • ④ラウンドの開始時に自分が何回トリックで勝てるか予想する。勝利数と予想との差異は失点になる。勝利数と予想が合って、初めて点数になる。
  • ⑤全10ラウンドで最も合計点数の高い人が勝ち。

Skull_king02



ゲームの総評

自分の勝ちを予想するカードゲーム。スカルキングはそういう一風変わったトリックテイキングだ。ポイントは、一度も勝たなくても(トリックをテイクしなくても)最終的には勝ち得るというところ。だから、「自分が一度も勝てない」と正しく予想して、そして確実に負け続ければ、最後は勝てるかもしれない。書いてみると不思議だが、実際プレイすればとても分かりやすいし、何より盛り上がる。このゲームは非常にパーティゲーム的でもある。


スカルキングのこの独自性は「自分を予想する」ことにある。自分ではなく「他人を予想する」ゲームあれば、よくある話。競馬でも競輪でもトトカルチョでも、そういう予想は巷に溢れている。「自分を予想する」というのは、不思議だ。なぜなら「勝ち」が自分にままならないだけでなく、「負ける」ことさえ思い通りにならないことを意味しているからだ。スカルキングでは工夫して負けなければ、上手く負けることもできない。


最初、このゲームは自分の勝敗を「予想」するゲームだと理解した。これは決して間違いではないのだが、ラウンド数が進むにつれて、実はその「予想」は単なる予想ではないと気付き始める。「予想」を当てるだけでなく、勝つためには「より高い得点が得られる予想」をしなければならない。つまり「予想」は「目標」でもあるのだ。より高い目標を持つことが勝ちにつながる。


自分の手札を見て、自分の「勝ち」を予想する。予想した瞬間、その予想は「目標」へと変化する。より安易な目標を立ててしまうと、自分の得点は低く留まってしまう。予想に自分の勝敗を近づける、と言うと変な感じだが、目標に自分の勝敗を近づける、と考えれば自然だろう。よりリスクの高い予想は、よりリターンの多い目標でもある。大きな夢(予想)を持った奴が最後に勝つ。未来への展望こそが、既に配られ決定してしまった手札の価値を決める。こうした未来から過去という、通常の因果関係とは逆転したかのような影響の在り方が面白い。


安全で、確実な予想や推論だけでは勝てない。そんな山師的な雰囲気を漂わせるところが、スカルキングというゲームを豊かなものにしている。



評価★★☆☆とした理由……トリックテイキングというと、どちらかというと無機質なメカニクスをイメージするかもしれない。しかし、このゲームはどんな人でもプレイしやすいフレーバーに満ちている。素晴らしい作品。アートワークが一見すると、チープな印象を与えてしまう点が残念でならない(実際は、眺めているとなかなか味わい深いのだけど……)。

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