ボードゲームニュース

2013年5月 1日 (水)

【日記】ゲームマーケット(GM)2013春-目的を持てない人のためのGMの歩き方-

ゲームマーケット2013春。何か新鮮なものに出会えるのではないか、そんな期待に胸が膨らむ。

しかし、ふと冷静になると「自分は何のためにゲームマーケットに行くのだろう」と疑問に思う。実はあまり明確な目的はない。ゲームマーケットへの参加も、今回がたったの2回目であり、正直言うと、何が注目すべきゲームなのかもあまり分かっていない。カタログを事前に購入した割には、ほとんど目を通すこともなく、このゲームが絶対に欲しいというわけでも、このゲームは必ず試遊してみるぞ、なんて思うわけでもない。

気づくと、目的らしい目的を一つも持たないままに僕は有明の東京ビッグサイトに向かっている。

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しかし、断言しよう。それでもゲームマーケットは楽しい。行ける機会があり、ボードゲームが好きなら行くべきだ。この記事では、そんな明確な目的を持てない僕がゲームマーケットをどう楽しんだのか、そのためのポイントを紹介しつつ、ゲームマーケットレポートを書いてみたい。


■ポイント1 予算を決めよう

一応、ゲームマーケットはその名が示すように販売会なわけだ。ここにはみんな何かを買おうと思ってやってくる。重要なのは、事前に「○○買うぞ!」とそんなに気張らなくていい、ということだ。そんなのは疲れる。事前に準備や調査がかなり必要になってしまう。もちろんそれをするのに越したことはないけれど、どうしてもしなくていけないわけではない。しかし、予算だけは決めておこう。これを決めておくだけでかなりゲームマーケットを回るのが楽になるはずだ。

ちなみに僕は5000円という予算を決めていた。少ない?確かに少ない。ツイッターなどでボードゲーム好きの会話やツイートを見ていると凄まじい数の戦利品報告があったりする。なんか気が引ける。でも、別にいいのだ、予算が少なくても。とにかく決めておくことが重要だ。ちなみに僕の場合は予算を二段階定額のように決めている。上限が2つあるのだ。1つが5000円。もう一つがその1.5倍である7500円。5000円は超えてもいいけど、7500円は必ず守る。

まあ、端から5000円で収める気はないんじゃないの?と妻からはツッコまれそうだけど、心に少しだけ余裕を持っておくのも大切だと思う。(ちなみに財布には3万円入れておいたことは妻には言ってない。言わなくてもいいこともあるのだ。)


■ポイント2 何の行列か聞こう

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↑サムネイルだと分かりづらいが、ビッグサイト前の橋を埋める長い行列。

国際展示場正門駅に降りたら、凄まじい行列が目に入る。あれがGMの行列なら、帰ろうかと思うほどに並んでいる。聞いてみると、どうやら「COMIC1」という同日開催の別イベントの行列のようで、ホッとする。

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しかし、実際にゲームマーケット会場に入ってすぐ、これまた長い行列が目に飛び込んできた。まさかと思い聞いてみると「カナイ製作所さんの行列です」とのこと。僕はカナイさんが作られたラブレターというゲームが大好きなのだ。ずっと欲しいと思っていた。何より500円だ。けれど、本当にこの列に並ぶの?と一瞬躊躇した。しかし、思い切って並んだ。僕の大好きなラブレターを手に入れる機会をここで取り逃がすのは惜しかったからだ。しかし、並んでみてよかった。というかその前に何の行列か思い切って聞いてよかった。無事、ラブレターを入手することができた。

ゲームマーケットは一般の商業ベースのお店も並んでいるが、スペースを多く取っているのは数多の同人サークルだ。長い行列ができているというだけでも、不案内な僕には大きな指標になる。行列ができていたら、迷わず聞いみて、どんなゲームを扱っているか知るのがいいだろう。少しでも興味を持てたら、あとは並ぶだけだ。

しかし、今回のカナイ製作所さんの並びは異常だった。開始1時間程度で解消されたように思うけれど、カナイ製作所の行列で、隣にあったJapon Brandさんのイベントスペースが機能していなかったのが印象的だった。

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■ポイント3 過度な期待を捨てよう

高円寺のすごろくやさんをはじめ、店舗としてのボードゲーム専門店に行ったとき、無数のボードゲームに囲まれる幸せを感じた人は多いと思う。おいおい、これ全部ボードゲームかよ、まじかよと興奮して、目移りする恍惚感に酔った人もいるだろう。

しかし、ゲームマーケットでは無数のインディーズゲームがその場所を多く占めている。普段目にするような「ちゃんとした」商品でないことも多い。見た目も明らかだ。当然ながら素人くさいものも多い。もちろん中には普通に商品として売られるゲームより遥かに面白いゲームがあることもある。しかし、パッと見、大半の同人ゲームは普通の商品には勝てない。

だからと言って、これら同人ゲームを、偉そうに遠くから眺めるだけではもったいない。そして、全てのサークルを公平に見てまわる必要もない。それこそ足の向くまま、気の向くまま。たまたま足を止めたところに気になったものがあればいい。過度な期待に勝手に失望するのではなく、また全部を見ようとする必要もなく、ふらふらと藻のように漂うのが良いと思う。

そんなことをしているとこういう珍妙なサークルに出会うこともある。


この「フランケンデリバリー」というカードゲーム。売り子さんを含め、売り場スペースから漂う圧倒的な「やる気のなさ」臭。とにかくもうやる気が感じられない。チラシも長方形に切られておらずデコボコしている。イラストも完全に気が抜けている。素敵。やる気のなさが素敵すぎる。買うのを忘れて帰ってきてしまい、今、とても後悔している。


■ポイント4 三つ買おう

予算を決めたはいいが、なかなか欲しいものが見つからない。目的を持たない僕のような人間にはそういうこともあるかと思う。しかし、せっかく来たのだから、3つ買おう。なんでもいいから3つだ。3つだと、家に帰った後の満足度が大きく違う気がする。2つ買うより3つ買うことで、1.5倍以上の大きな満足感が得られる。

同人ゲームで欲しいものがない。ならば、いわゆる商業店舗ブースから買えばいい。テンデイズゲームズさん、ニューゲームズオーダーさん、すごろくやさん。素晴らしいお店がいくつも軒を並べている。こういうお店で買えばいいのだ。

『でも、駿河屋やAmazonで買えばもっと安く買えるかも?わざわざゲームマーケットで買わなくてもいいのでは?その方がお得じゃない?その方が賢いのではないか?』

ついつい少ない小遣いでやりくりしている大人は、そういうチンケなことを考えてしまう。その気持ちは痛いほど分かる。しかし考えてみてほしい。本当にあなたはそれをAmazonで買うだろうか。断言するけれど、絶対に買わない。いくら安いとは言え、家に帰ってAmazonで同じものを買うだろうか?昨日は買わなかったのに?家に帰った後の冷静な頭でそれを買う理由がない。

目の前に、とても素晴らしいゲームがあるなら、今そこで買うべきなのだ。
その馬鹿でかいパッケージがその魅力を如何なく発揮しているなら、その今こそが買い時だ。そうでないと、そのゲームは2度と手に入らない。買う、買わないが自分自身の意思だと思っているなら、それは傲慢でしかない。ゲームマーケットの熱に背中を押されるようにして買ってしまうことは恥ではない。それはとても自然なことなのだ。決断はいつだって効率や公平さを欠いている(キリッ(と僕は自らに言い聞かせて買った)。

ちなみに、それでもなかなか買えない時はあるかもしれない。そういう時は書籍を買ってみてはどうだろうか。同人サークルも本を売っているところもある。また、ゲームマーケットにはブックストアの書泉さんが出展している。1つのゲームを手に入れなくても、数十のゲームが紹介されている本をカタログのようにして買うのも、また一興だろうと思う。


■ポイント5 長居しない

だいたい見て回ったなあーと思ったら帰ろう。無理して長居する必要はない。せっかく来たんだから夜までココにいようなどと頑張らなくてもいい。たとえ帰宅の途についても、ゲームマーケットはまだ終わっていない。帰宅しても終わらない。買ってきたゲームや本をパラパラと見るという、大切な最後のイベントが待っている。

会場で十分に楽しみ、疲れ果てて帰ってきて泥のように眠るのもいいだろう。しかし、ゲームマーケットの勢いをそのままに、戦利品を眺める時間と心の余裕を持っておくのも、大人の楽しみ方の1つだろう。そこまでゆったりと楽しむことができたなら、きっと次のゲームマーケットもまた行こうと思えるのではないだろうか。


■最後に

今回僕がゲームマーケットで購入したのは以下のものだ。

  • ラブレター

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↑ずっと欲しかった一品。今回手に入って満足。


  • ロストレガシー

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↑抑制の効いたテーマ。ワクワクする想像力を少しだけ膨らませる楽しさに満ちている。


  • 酔いどれ猫のブルース

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↑面白い。とても素敵な競りゲーム。ブルースに関する知識がなくて、パロディを理解できてないのは、もったいないのかも。でもクニツィア先生、さすがだなあと思った。


  • ウントチュース

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↑まだ未プレイ。でもきっと面白いに違いないと、説明書を読んで確信している。


  • 紙製ダイスタワー(A4)

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↑紙製のダイスタワー。なかなか出来がいい。「ねことねずみの大レース」のサイコロだと途中で一瞬つまるけど、ツンツンするとちゃんと落ちてくる。娘とプレイする時に今度使おう。


  • テーブルゲームデザインの本 2号
↑惨劇RoopeRの記事が大変面白かった。真摯な記事がいつも通り素敵。


締めて、6800円也。僕は家で戦利品を眺めてニマニマしていた。いいもの選んだなあー、などとひとりごちては、その余韻を反芻する。こうして、目的を持たない僕にも十分に楽しめたゲームマーケットになった。

2013年4月 7日 (日)

【ダイジェスト第3弾】10分で分かる「ジンロリアン~人狼~」TBS系4/4放映【感想とまとめ】

テレビでこんなにも連続して人狼が放送されるなんて、1年前には予想もしていませんでした。前回、フジテレビ系で放映された「人狼~嘘つきは誰だ?~」に引き続き、4/4深夜にTBS系で「ジンロリアン~人狼~」という番組が放映されました。この記事は、ダイジェスト第3弾と銘打ち4/4に放映されたジンロリアンという番組の内容をまとめたものになります。

記事本文の前に一言!番宣で流れていた劇団ひとりさんの大げさな演技に"嫌なモノ"を感じて観なかった人!もし録画しているなら、我慢して最後まで観てみるのもいいと思います。僕はいい意味で裏切られました。

今回のテレビ放送の人狼で使われた役職は以下の2つ。
人間 : 人間。いわゆる村人。
人狼 : 毎夜人間を襲撃。お互いに誰が人狼か知っている。

占い師などの役職は一切なし!潔い構成。


出演者は以下の9名。人間7、人狼2の構成。以下、敬称略で書かせていただきます。

浅見れいな
綾部祐二 (ピース)
劇団ひとり
鈴木 拓 (ドランクドラゴン)
千葉雄大
濱田マリ
山崎樹範
山本美月
六角精児

  (五十音順)



ダイジェストは、僕自身の印象によって省略しながら書いているため、重要なシーンが抜けているかもしれません。その点はご容赦願います。また、誤りがあれば、ぜひ指摘いただければと。なお、本放送を録画している方は、できれば先に番組を見ていただいた方がいいと思います。あくまで振り返りとして読んでいただければ幸いです。以下の記事はネタばれ満載です。


※関連リンク




試合開始前に、誰が人狼か、誰が人間かは視聴者に知らされなかった。番組の公式Webサイトから視聴者もゲームに参加が可能で、最も人狼と疑わしい人を回答することができる。もし正解していれば番組の最後に名前が発表されるという番組構成であった。

ゲームの流れ:

1日目(人狼2、人間7)。ゲーム開幕当初、ピース綾部により、会話の口火が切られる。それに乗るように、ドランクドラゴン鈴木が、劇団ひとりが役職決めの時、カードを手で覆い隠すようにしていて怪しかったと発言する。

押し黙る劇団ひとり。黙っていることが怪しい、と山崎樹範(やましげ)からも劇団ひとりは突っ込みを受ける。「言い訳をしても無駄だから、黙ったのだ」と切り返す劇団ひとり。

議論は「しゃべると不利になる」という意見に満ちる。ここで沈黙を守ってきた千葉雄大が「鈴木の劇団ひとりへの疑い発言によって、場が乱れた」という意見を述べる。それに悪乗りするように、劇団ひとりが鈴木に「犠牲になってくれ」と求める。

話が変な方向に向かうのを必死に留めようとする鈴木に、業を煮やすような態度で劇団ひとりが「じゃあ、俺が犠牲になりますよ」とよく分からない発言。それを捉えて綾部が「そんなこと言い出すなんて、やっぱりひとりさん怪しい」と話を戻す。

1日目はどうしても情報が少ないため、ゲームをするというよりも、どうやって"しゃべくり"を見せるか、という観点でできあがってしまった感じ。劇団ひとりの激情型演技も視聴者を置いてけぼりにする。※と言うか、出演者のみんなはもっと、劇団ひとりのギャグ(激情型演技)をちゃんと笑うべきだったと思うんだけどなー。

議論があまり進まないまま、1日目の処刑のための投票時間が来る。劇団ひとりは綾部に投票し、「冷静すぎて怪しい」とコメント。このコメントが効いたのか、残りのほぼ全員が綾部に投票してしまう。場があまりにも偏るのもいささか不思議。しかし、結局、ピース綾部が処刑される。

そして、このゲームの特徴は、この処刑後にある。なんと処刑された瞬間、その人が人間だったか狼だったか参加者全員に明らかになるのだ。

絶対に死なない確定霊媒師がいるようなゲームと言えるかもしれない。結局、綾部は人間だった。

そして、1日目の夜、ドランクドラゴン鈴木が襲撃される。

2日目(人狼2、人間5)。怪しいと思う人を全員で投票。最も票を集めたのが六角精児。2日目も劇団ひとりが饒舌に語る。「昨日とても怪しかった俺をかばった六角が怪しい」と言う。うーん、よく分からない論理だけど、いつまでその強気キャラを続けるのだろうと、村人よりも視聴者を不安に陥れる劇団ひとり。

そして山崎樹範ことやましげが「六角さんは昨日、綾部さんが人間か狼かの判断が下るときに、目をつぶってそちらを見ていなかった。だから怪しい」という意見を表明する。新たな事実の提示に場が動く。

妙な説得力を持つやましげの指摘に対して、六角は「自分が(処刑に)選ばれなくてホッとしていただけ」と返答。代わりに六角は発言数の少ない山本美月へ疑いを向ける。

劇団ひとりに代わって、場をしきりはじめたやましげに突然話を振られた濱田マリ。これまた彼女も口数が少ない。濱田は千葉への疑いを口にする。しかし、特に根拠らしい根拠はない。

みんながそれぞれ別の人を疑っている。事態を打開していく道筋が見えない。人狼らしい展開もなく、観ている方としても不安になる。言い掛かりも人狼の面白みだが、一体どう進むのか分からない。ドラマ的演出がしたいのかしたくないのか、番組意図が分からず、ある意味怖くなってくる。

そして、ヒートアップする議論が観ているものの心をクールダウンさせる。しかし同じ熱い演技をしてても、六角精児の演技はなぜかほっとする。不思議なものだ。一方劇団ひとりの熱い演技がうざい。

2日目の処刑投票の時間が来る。六角に票が入っていく中で、濱田マリが「六角さんに票が入るたびに安心している人が2人いる」と言って、その一人として劇団ひとりに処刑を投票する。妥当な投票。ここで投票における空気が変わっていく。

結局、最多投票は、劇団ひとり2票、やましげ2票、六角精児2票となり、3人の決選投票となった。最終的に、決選投票で劇団ひとりが処刑されることになった。

劇団ひとりは大仰な演技で処刑されるのを拒もうとする。この辺りで観るのに耐えられなくてチャンネルを変えてしまった人、気持ちは分かるが少しもったいなかった。実はこの後、憑き物が落ちたようにゲームは人狼らしくなっていく。

処刑後、劇団ひとりの正体が明かされる。彼は人狼だった。参加者の顔に笑顔が戻る。全員が人狼を退治できたことを喜びあい、やましげは「あともう一人の人狼も分かった!」と興奮気味に語る。なんというか、このリラックスした感じが自然なんじゃないか。劇団ひとりの罪は重いように思う。(ちなみに僕は劇団ひとりのファンです)

2日目の夜。濱田マリが襲撃されて消えた。

3日目(人狼1、人間4)。議論を始める前に、「一番信頼できる人はだれか」をみんなで投票。なるほど、ちょっと面白い投票内容だ。ここで六角と浅見れいなが票を稼ぐ。浅見れいなは冷静な振る舞い、六角は劇団ひとりと対立していた事実。それぞれの理由で人間であると信頼された。

ここでやましげが冷静に前日の投票結果を分析する。決選投票で山本美月と浅見れいなは劇団ひとりに投票しなかった。その事実を改めて指摘したのだ。つまり「そのどちらかは人狼"劇団ひとり"を守ったのではないか」と、定番の人狼ロジック。面白くなってきた。

一方、六角はやましげに対して疑いをかける。やましげは六角を最も信頼する人間だと言っている。そのことに六角は感謝しつつも「なぜ前日の最後に、『もう一人の人狼が分かった』などと言ったのか?そんなことを言ったのに、今生き延びているのは怪しいのではないか」とやましげを非難する。

六角の冷静な分析。一応、理はある。やましげはそれに対して「あれは人狼への挑発だった。あんなことを言って殺されないのは、人狼に絶対に疑われないという自信があったからだ。つまり最も今信頼されている人、浅見れいなさん、あたなが人狼です」と宣言。

うーむ。そういう考え方もあるかも。確かに決選投票で浅見は劇団ひとりに入れなかったのは確かだしなあと、見ている僕も迷う。

突然水を向けられた浅見。しかし浅見は糾弾してくるやましげを疑っていないと言う。むしろ千葉雄大を疑っていると発言。ここで浅見は「ゲーム最初の役職決定時に、カードを見た千葉の耳が真っ赤だったのが疑わしい」と新事実を提示する。

それを受けてやましげは「場をかく乱しようとしている。特に疑われていなかった千葉の名前を出して、この急場を凌ごうとしているじゃないか」と更に糾弾する。これは一理ある。なにより千葉は人狼である劇団ひとりに決選投票で投票している。つまり、浅見の理屈は狼ラインを疑われないように千葉がわざと劇団ひとりに投票した、と言っていることにもなってしまう。千葉のいかにも人狼ゲームに慣れていない感じからも、その線は薄いようにも思えてしまう。おー、ようやく疑心暗鬼になってきた。人狼らしい展開。

本ゲームであまりしゃべらない山本美月はやましげに疑いを向ける。やましげは信頼する六角に意見を求める。六角曰く「やましげの発言に対する、浅見の反応を見ていると、あんたかもしれない」と浅見を疑う発言。やましげは信頼を勝ち取り、「よしっ!」とガッツポーズ。

各人の疑いが交錯する中で、3日目の処刑投票の時間となる。票を集めたのは2人。一人は浅見れいな。そしてもう一人が何と千葉雄大。六角と浅見が千葉に投票した結果だった。六角は浅見への疑いを持ちつつも、最後に浅見を信じた格好になった(浅見は千葉を疑っているので)。

浅見と千葉の決選投票。結局山本美月とやましげの2人が浅見に投票して2票。六角は千葉に投票して1票。処刑は浅見れいなに決まった。

処刑後、浅見の正体が明かされる。浅見は人間だった。崩れ落ちるやましげ。

3日目の夜。ここで千葉雄大が襲撃を受ける。

4日目(人狼1、人間2)。最終日。処刑対象によって勝敗が決定する。やましげは前日に浅見を間違って処刑してしまったことで放心状態。意外に誰が人狼か確信を持てない。やましげは過剰に落ち込む様子が逆に怪しく見える。六角は、なんだかんだ言って生き残ってきた。実は狼の劇団ひとりと喧嘩していたのも演技だったかもしれない。そしてひたすら冷静寡黙な山本美月。慣れない人狼は寡黙になりがち。三者三様で、誰もが人狼にも思える。視聴者としてはとても面白い。

「分からない」「疑わしい」の応酬の中で、処刑のための投票時間が来る。最初、山本美月が最初の投票をしようとするが、「もう少し考えたい」と投票を譲る。結局六角が最初に投票。投票先はやましげ。

二人目の投票はやましげ。「まだ終わりじゃない」と言って、彼は山本に投票する。やましげ曰く「山本美月さん、もしあなたが人間ならば、六角さんに投票して、3人1票ずつの状態にすべき。それしか生き残る道はない」

なかなか面白い発言。そして最後の投票、山本美月。彼女は、結局、やましげに投票した。投票が2票集まったやましげが処刑された。

そして4日目の夜が訪れる。最後に生き残ったのは、山本美月1人のみ。彼女は人狼だった。六角が最後まで人狼に騙された格好になった。

結果: 人狼勝利

感想: 終盤は、予想想以上に面白かった。番組の最初の方は劇団ひとりの過剰な演技がとても鼻についてしまい「なんか裏設定でもあるのかな?笑っちゃいけない、とか」と無駄に勘繰ってしまった。ああいう芸だったんだなあ、と今思えば思うのだけど、人狼をゲームとして楽しみたい人にはとても評判が悪かっただろうと思う。参加者も劇団ひとりに呑まれるように芝居がかった演技をしていたのは閉口した。しかし、劇団ひとりがいなくなってから番組が俄然人狼ぽくなった。そして、とても面白いゲームになった。

役職がない人狼、と聞いて経験者は嫌な予感しかしなかったと思う。しかし、3/27のフジテレビの「人狼~嘘つきは誰だ?~」よりも、ある意味、人狼的な醍醐味に満ちていたのではないかと思う。当初、このダイジェストはあまり書くつもりがなかったのだが、最初の予想を良い意味で裏切り、とても面白かったので記事にしてしまった。視聴者もかなり一緒になって疑心暗鬼になれたんではないかと思う。

特に、番組最後のネタばらし(夜の人狼の会話)の部分がとても良かった。普通に振る舞う劇団ひとりを見ているだけでホッとするなんて、少し複雑な気分だが。



最後に、この人狼番組ラッシュの中で感じたことを少し。

これまで3本の人狼番組のダイジェストを書いたが、正直言うと、今後の人狼番組に対しては期待よりも不安を感じている。今後の人狼番組がどう発展していくのか、どのような新鮮な試合を見せてくれるのか全く想像できない。

最初、「将棋棋士の人狼」のダイジェスト記事を書いた時、人狼観戦は新しい娯楽の1つになるんじゃないかと、期待に胸が膨らんだ。しかし、今回のジンロリアンを見て一切役職なしというシンプルなゲームでありながら、十分人狼として面白かった点が、逆に少しショックだった。

今、僕の中で『人狼観戦』は「忘れたころに、時々見たら面白い見世物」ぐらいに考えている。正直言えば、芸人さんの喋りや放送作家や構成作家がゴリゴリに考えた企画の面白さの方が、単純に娯楽として「強そう」だなと思ってしまった。頭脳バトル的なヘキサゴンがいつの間にか紳介による「バカをいじる番組」になってしまったように、広く浸透していくには、人狼というゲームは少し定番としての「強度」が足りないように思った。

それこそ、ニコ生や深夜番組で、時々たしなむように人狼観戦を楽しめれば、それでいいのかもしれない。そうした「こじんまりとした楽しみ方」の方が、人狼好きにとって幸せなのかもしれない。

人狼の普及や浸透ということにおいては、むしろドロッセルマイヤーズさんの「超・嘘つき村の人狼」などのリアルなイベントの方が、ずっと人狼としての魅力を維持しつつ、広まっていく原動力になるように思った。

もちろん、テレビの影響力はとても大きい。人狼という名前も、テレビで放映されたことで、これまで以上に普及したと思う。そして、もちろん今後放映される人狼は僕のつまらない予想を凌駕して面白いものになるかもしれない。もし、そうした予想を裏切る面白い人狼番組が見れたときに、改めて感想を書いてみようと思う。

2013年3月29日 (金)

【ダイジェスト第2弾】10分で分かる「人狼~嘘つきは誰だ?~」フジテレビ系3/27放映【感想とまとめ】

以前に、ニコニコ生放送で実施された「 将棋棋士の人狼 」という番組の ダイジェスト記事 を書いた。今回の記事はダイジェスト第2弾と銘打ち、3/27深夜にフジテレビ系で放映された「 人狼~嘘つきは誰だ? 」の内容をまとめたものである。

今回のテレビ放送の人狼で使われた役職は以下の4つ。
市民 : 人間。いわゆる村人。
人狼 : 毎夜人間を襲撃。お互いに誰が人狼か知っている。
占い師: 毎夜、一人を占い、人狼か人間かを知ることができる。
騎士: 毎夜、一人を選んで、人狼の襲撃から守ることができる。いわゆる狩人。

※狂人(多重人格)、霊媒師、共有者はなし。


出演者は以下の8名。以下、敬称略で書かせていただく。
小木博昭 (おぎやはぎ)
矢作兼 (おぎやはぎ)
後藤輝基 (フットボールアワー)
吉木りさ
光浦靖子
クリス松村
杉村太蔵
狩野英孝

ダイジェストは、僕自身の印象によって省略しながら書いているため、重要なシーンが抜け落ちているところもあるかもしれない。その点はご容赦願いたい。また誤りなどがあれば是非指摘いただければと思う。なお、本放送を録画している方、 未放送ゲーム をYoutubeで見ていない方は、できれば番組やYoutubeを先に見ていただいた方がいいと思う。以下の記事はネタバレ満載である。


※関連リンク




◆第1バトル

主に活躍した人およびその役職(キャスト)は以下の通り。
光浦: 人狼
小木: 人狼
後藤: 占い師
杉村: 市民

ゲームの流れ:

役職決めの段階で、いきなり光浦の表情が怪しい。さっそく全員から疑いの目を向けられてしまう。矢作の読みがとても鋭く、もう一人の人狼である小木も同時に疑われる。

しかし、ここで伏兵が現れる。おそらく多くの視聴者から心配されていたであろう杉村太蔵。期待通り、 市民のくせに物凄く怪しい 。「処刑したくなる奴」というのは実際に人狼をやると経験することだし、テレビらしくそれが面白おかしくネタにされている。

杉村が冷静にしていればいいものを、異常に村人を主張する。一斉にみんなの疑いが光浦から杉村にシフトしてしまう。ほくそ笑む光浦。なんというか「バカは正直者だ」と皆が思っているので、この必死さが(人狼としての)正直さの現れのように見えてしまう。

順当に杉村が処刑(番組用語では追放)される。別室で「ほら俺の言った通りじゃないか、みんな見る目ないなー」という杉村の憤怒の言葉は鏡のように、彼は処刑されるべくして処刑されたのだという事実を示す。

そして1日目の夜のターンでなんと騎士の狩野が襲撃を受ける。市民を守る騎士がいなくなったことで、人狼チームが俄然有利となる。狩野は、役に立たなかったこと自体がウケるという見事な役回り。

2日目。占い師の後藤は小木が人狼であることを知る。しかし 占い師をカミングアウト(以下、CO)していいものか躊躇 してしまう。小木を必死に攻撃するが、そのことが裏目に出る。

小木はその状況を利用して、後藤を人狼呼ばわり。攻撃的な後藤がむしろ疑われ始める。しかし、それでも占い師COできない後藤。その気持ちは痛いほどわかる。かつて初めて役職持ちになった時を思い出す。

結局投票の末、後藤が処刑。最後まで占い師COはなかった。騎士がいないため夜の襲撃で人狼と市民が確実に同数となることから、人狼側の勝利が決定した。

結果: 人狼勝利

感想: やっぱり人狼は観てて面白い。人狼というゲームと関係なく、小木、矢作そして後藤の的確なツッコミも面白い。ハイライトは試合終了後の狩野の「騎士はオレです」だろう。なんかウケる。



◆第2バトル

主に活躍した人およびその役職(キャスト)は以下の通り。
吉木: 人狼
杉村: 人狼
後藤: 市民
狩野: 占い師
光浦: 騎士

ゲームの流れ:

カワイイ女性が人狼というパターン。やはり人狼の醍醐味の一つは女性人狼のパターンだ。「実は悪い女」というモチーフは、永遠のテーマだろう。

しかし、この試合でも矢作の鋭い読みにより、吉木が早速疑われる。やはり芸能人。女性だから疑われないなどという生易しさがない。

疑われる 人狼吉木がとった戦略が役職騙り 。しかしなんの役職かは明かさない。手探り感が初々しい。

しかしこれが功を奏して、処刑を回避することに。対抗して誰もCOしなかったからか。代わりに処刑されたのがなんと後藤。少し噛みつきすぎたかもしれない。まさかの逆転処刑。なんか後藤の持つこの常に処刑される安定感はなんなんだろうか。

そして夜が明け、2日目の朝が訪れる。なんと人狼の襲撃が失敗。これは手痛い。光浦騎士の見事な護衛により襲撃は失敗。杉村・吉木の人狼も内心の思いは裏腹にその護衛を讃える。

番組公式Twitter によると、夜ターンは、全員が同時に占い対象や襲撃対象を選定しているのではなく、各自順番に選択がなされているとのこと。そして、襲撃対象は2番目に順番が回ってきた人狼に決定権があるらしい(2番目の人狼は、1番目の人狼の襲撃対象が誰かは分かる)。※該当の公式ツイートはこちら

そしてここまで黙っていた占い師の狩野がCO。ドヤ顔うざいw。そしてなんと光浦の占い結果を告げ、人間であると宣言する。なんだよ、その占い対象、勘悪いなーと思ったが、これがその後の展開を制する鍵となった。

前日に曖昧な役職騙りをした吉木がその役職を明かす。なんと騎士だという!多くの人狼経験者はびっくりしただろう。これは難しい。理屈をこね繰り回すにはあまりに難しい騎士騙り。

何より1人占い師の狩野が光浦を人間だと宣言している。これは圧倒的に人狼側が不利。

そして、本物の騎士である光浦が早速対抗してCO。経験者の小木・矢作もここで吉木の人狼を確信。そしてあの杉村太蔵がなんと吉木を人狼呼ばわり!見事な身内切り。おー、杉村太蔵、ちゃんと人狼を理解しているじゃないか。この試合でのハイライトはここだろう。

そして処刑対象の投票。吉木の弁解は空を切る感じ。そしてなんとここで杉村太蔵(なんかフルネームで書きたくなる)が痛恨のミスをする。なんと狩野に対して処刑投票してしまう!

はっ?と多くの視聴者も思っただろう。やっぱり杉村は人狼を理解していなかったか!これまでほとんど疑われていなかった杉村がここで明確に疑われる。というか人狼を確信されてしまう。

そして吉木が処刑。そしてなんとその夜の襲撃がまたも失敗する。騎士の2回連続護衛成功という奇跡。というよりも人狼杉村がバカすぎる。

3日目。狩野による占い結果により杉村が人狼であると伝えられる。当然、杉村が処刑され、市民側の勝利が確定した。

結果:市民勝利。

感想: 途中までかなり面白かったが、終盤がなんとも肩すかしな展開。人狼がお粗末だとやはりさびしい。いずれにしろ芸人さんの仕事っぷりが光る。人狼としての面白さより、従来の芸人さんが盛り上げるテレビとしての面白さが勝っている感じの試合だった。



◆第3バトル (テレビ未放送)

本試合はテレビで未放送であり、Youtubeのコチラで公開されている。役職は未公開で視聴者も推理を楽しめる趣向になっている。(なので先にYoutubeを見ることをお勧めします)

ゲームの流れ:

最初の役職決めの段階では、なかなか誰が人狼か分からない。

しかし、なんと いきなり杉村太蔵が占い師CO。 おおー。そして対抗するCOはなし。ほぼ杉村の占い師が確定という感じ。しかし、もう一人(人狼か本物の占い師)も押し黙っているだけかもしれない、杉村は人狼かもしれないという疑念も残る。

杉村の必死の訴えを聞くと、本物の占い師のようにも思える。これが人狼だとしても、決して上手いとも言えないのが逆に面白い。

そして後藤が杉村に食って掛かる。本物としか思えない杉村をみんなが信じたくなくてウケル。しゃべるバカは面白い。杉村の鬱陶しいキャラが確立していく。

しかし杉村を疑う合理的な理由が存在しない。結局議論は収束しないまま投票時間になる。そして何とここであまりマークされていなかった矢作に処刑投票が集中する。これ、見ている時はとても納得感があった。なんというか、これまでとても積極的に真実追究にこだわっていた矢作が、この試合では急にトーンダウンした印象があったのだ。

あー、これは確かに人狼かもな、と思いつつもなかなか確信は持てない。結局静かに矢作が処刑されていった。

そして1日目の夜。襲撃は狩野に対して実行される。これは適切な襲撃。前日の時点でほとんど疑われていない狩野が消えた。

そして2日目の朝。占い結果を急かされる杉村の返答は「クリスは人狼ではない」というもの。はっ?なんでクリス占うんだよ!と集中砲火。そう前日に杉村占い師に疑いを持ち続けた後藤を占うとみんなが思っていた。でも、このバカさ加減が本物くさい。でも、やっぱり人狼?迷う。

しかし、杉村の「クリス人間宣言」により、人狼が絞られる。クリスが人間に確定されたことの意味は大きかったのかもしれない。結構クリスの発言は空気を変える。小木による騎士COもあり、後藤への処刑票が集中してしまう。なぜここで後藤に集中したのかが今一つ視聴者には伝わってこないが、結局後藤が処刑される。(今回全部のゲームで後藤は処刑されている。かっこいい)

果たして、市民側の勝利が確定した。

結果: 市民勝利

感想: 最後を見るとあっけない終わりのように思えるが、自分の推理に確信を持てなくて面白かった。人数が少なく試合時間が短いと、役職が分からない方が面白いような気もする。 ワンナイト人狼 なら、役職を伏せて観た方が面白いのと似ているかもしれない。


結局、未放送ゲームの役職は以下の通り。
矢作: 人狼
後藤: 人狼
杉村: 占い師
小木: 騎士
光浦: 市民
吉木: 市民
クリス: 市民
狩野: 市民



全体の感想: なかなか面白かったが、 淡白な展開が多かった ように思う。ただ、これは「分かりやすさ」をとても意識しているからだろう。やはりテレビの人の「多くの人に分かること」へのこだわりは凄まじいものがある。百万単位を相手にしているメディアらしい番組作りだと思う。ニコニコ生放送と比べると、単品の商品としての クオリティは圧倒的に高い。

しかしだ。僕は正直言って、ニコニコ生放送の「 将棋棋士の人狼 」の方が面白かった。あちらの方が経験者にとってはずっと面白かった。あの試合でさえ、人狼のベテランはフラストレーションが溜まったであろうが。

棋士人狼の方が面白かった理由はいくつかある。ここでは3つ挙げたい。

1.理解している人が活躍した
棋士人狼の場合、中田7段や村中6段など人狼のセオリーを理解している人が活躍した面白さがあった。そしてロジック展開を味わう面白さがあった。やはりこの醍醐味は今回のテレビ放送版にはあまりなかった。

2.解説があった
棋士人狼ではひろゆきによる解説があった。解説の妥当性云々はさておき、解説が経験者の溜飲を下げる、ということはある。また「この人は何を考えているのか」ということを理解する喜びが人狼観戦にはある。この部分を単にナレーションで補うよりもリアルタイムに伝える実況者兼解説者のような存在があった方が良いように思う。スポーツ観戦の実況が視聴者の気持ちを盛り上げるのと同じだと思う。

3.人数、役職が少ない
人狼は実は答えを探るゲームじゃない。 人狼チームが如何に答えが出るのを引き延ばせるかというゲーム なのだ。だから人数や役職を増やすことで、そのゲーム性を継続しやすくなる。誰が人狼であるか分かるよりも、誰が人狼か分からなくなった、ということに面白みがある。やはり8人で霊媒師や狂人なし、というのは展開が淡白になってしまう。

以上3点を挙げたが、これらの課題は今回のフジテレビ人狼を作ったスタッフの方々は十分過ぎるくらいに理解していると思う。だから、意識的にこのような番組を作ったはずだろうし、ちゃんと面白い番組だったと僕は思う。人狼がこれまで中々テレビにならなかった理由が改めて明確になった、というところだろう。

しかし、視聴者には経験値が溜まっていく。それを踏まえたテレビ番組作りにも、きっとノウハウがあるだろう。今後に期待したいし、是非継続して人狼を放送してほしいと思う。

2013年2月19日 (火)

【ダイジェスト】10分で分かる『将棋棋士の人狼』4時間の闘い~ニコニコ生放送~【感想とまとめ】

ニコ生で2月18日19:30からプロ将棋棋士たち11人による人狼大会『将棋棋士の人狼』が放送された。これが異常に面白かった。備忘録として、ダイジェストをメモとして書いた。あの熱戦を文字だけで伝えるのは難しい。まあ、振り返りのために読んでいただければ幸いだ。

ほとんど記憶だけで書いているので、間違いが色々あるだろう。また僕自身の印象フィルターが掛かっているため、重要なシーンが抜けている部分もあると思う。その点は留意願いたい。また誤りに気付いた方は指摘いただけると嬉しい。

なお、3/27にフジ系列で放映された「人狼~嘘つきは誰だ?~」のダイジェスト記事はコチラです。


今回使われた役職

市民、人狼、占い師、霊媒師、騎士、多重人格

※市民はいわゆる村人。
※多重人格はいわゆる狂人。
※騎士はいわゆる狩人(猟師)。
※多重人格は2戦目以降に導入。
※2戦目以降、1日目は人柱くんが必ず襲撃される。しかし人柱くんは何かの職業を持っている可能性がある。(人狼BBSでいうゲルトにランダムで職業が割り当てられる感じ)


全体の流れ

①役職決定
  ↓
②みんなで議論
  ↓
③個別尋問タイム:誰かを指名して質問⇒処刑対象の投票。この流れを1人ずつ全員分繰り返す
  ↓
④処刑:最多同数の場合は弁明+決戦投票。
  ↓
⑤夜のターン
占い師は対象選定および結果確認。
霊媒師は死亡者の判定を確認。
騎士は護衛対象の選定。
人狼は殺害対称の決定。
市民は疑わしいと思う人を1人選択。
市民から「疑惑を最も集めた人」が翌日ゲームマスターから伝えられる。これを推理の端緒とする流れ。

個別尋問タイムの存在が少し特徴的か。

試合は全部で3戦行われた。では、以下、試合のダイジェスト。ネタばれ満載なので、タイムシフト予約している方は、放送を最初に観た方が面白いと思う。



■第1回戦(全11人、狼3、占1、霊1、騎1)

主な登場人物※下記リンク先は日本将棋連盟の棋士紹介ページ
村中6段(狼)、瀬川5段(占い師)、片上6段(市民)、中田7段(市民)、千葉6段(市民)

全体の雰囲気
初めてとあって固い雰囲気。一人異彩を放つのが中田7段。

ダイジェスト
狼の村中6段が占い師として最初にカミングアウト(以下、CO)。一方本物の占い師である瀬川5段はすぐにはCOせず。これで村中6段は、みんなからの信頼を一気に勝ち取ることに。全員での議論を終えた後、個人ごとの尋問タイムでようやく瀬川5段が占い師CO。瀬川5段のCOのタイミングが悪すぎて、みんなが偽物の村中6段を更に信用する事態に発展する。

残りの狼である山口女流初段と藤田女流初段は、寡黙になり潜伏。

場を仕切る力のある中田7段が早い段階で喰われる。中田7段は相当予習してきたようで、ちゃんとセオリーを把握している模様。市民側としては中田7段死亡は相当の痛手。狼側GJと言ったところだろう。

本物占い師の瀬川5段が偽物の村中6段へ攻撃を繰り返すが、ことごとく村中6段の素晴らしいロジックによって返り討ちにあう。市民側は苦しい展開。本物なのに全く信用されない悲しい瀬川5段。みんなの頭の中では、完全に「瀬川5段は狼」という意見で固まってしまった。そして村中6段(狼)は、場を完全に支配した。

結局、信頼を勝ち取れないまま瀬川5段が処刑される。挙句には騎士まで人狼に殺される始末。これは市民側の負けか、視聴者はみなそう思っただろう。狼は相変わらず潜伏を続けている状態。やはり寡黙な女性は有利だ。

片上6段(市民)の推理が常に的外れ。しかし発言が堂々としているため、その場の流れを作ってしまう。村中6段はそれを見て、うまいこと片上6段の誤った推理を補強していく。つくづく村中6段が強い。片上6段は滑稽なピエロと化す。しかし村中6段は順当に処刑され、片上6段も目立っていたせいか襲撃を受ける。

最終盤、もはや狼勝利に終わらんとするまさに瀬戸際。貞升女流1級が霊媒師CO。続いて、村中6段が狼であったと発言。ここで千葉6段(市民)が突如覚醒する。霊媒師により「実は、村中6段は狼」との判定があったとは言え、これまでの支配的な空気をぶち壊して村中6段を疑うのは中々難しいはず。しかし、千葉6段は冷静に村中6段に疑いの目を向ける。そして、的確な読みを感じさせる発言。市民劣勢の状況をギリギリのところで、もはや消えかかっていた市民側の勝機を再生させる。

しかし、霊媒師の貞升女流1級は、場の空気を動かすほどの説得力を持てない。千葉6段が最後の選択。2択。狼に処刑投票すれば、市民側を十分に勝利に導ける状況!

……しかし、最後の最後で、千葉6段は霊媒師である貞升女流1級を処刑対象に指名。市民側の敗北が決定。貞升女流1級は正しい発言をしていたが、信頼を勝ち取れなかった。

結果:人狼勝利

感想
瀬川5段のCOが良くなかった。しかし迷いがあったのだと思う。その気持ちはよく分かる。後追いのCOは勇気がいる。初心者の時は躊躇してしまうもの。ちょっと間を置きたくなったのは理解できる。

いずれにせよ村中6段の占い師騙りが上手かった。見事。どんなに突っ込まれても、冷静かつ論理的に答えた。ほとんど疑う理由がない。

ハイライトは千葉6段の覚醒。千葉6段には全貌が見えたように視聴者は思ったはず。けれど、劇的な逆転は起きなかった。とはいえ、起伏のある面白い試合だった!

さすが棋士の方々。とにかく飲み込みが早い。どんなに疑っていても、論理的な応対にはちゃんと理解を示す。逆に言えば、理屈に弱い、ということかもしれない。これは面白くなりそう。

途中、「女性コワイ」コメントがあふれたが、女流棋士はとても素朴に、そしてうまくプレイしていたように思う。



■第2回戦(全12人、狼2、多1、占1、霊1、騎1)

主な登場人物※下記リンク先は日本将棋連盟の棋士紹介ページ
中田7段(市民)、片上6段(占い師)、瀬川5段(狼)、藤田女流初段(狼)、村中6段(多重人格)

全体の雰囲気
初の多重人格(狂人)の導入。女性も疑うべき、という空気がちゃんと生まれる。

ダイジェスト
しょっぱな、片上6段が占い師CO。先ほど市民側をミスリードしまくったことをちゃんと踏まえて推理を展開しようとしている。他に占い師のCOがなかったので片上6段の占い師確定。これは市民側有利。

一方狼は、比較的寡黙な瀬川5段と藤田女流初段。彼らとしても騙りをする自信がなかなか出なかったのだろう。対抗COはなかった。

視聴者全員が「今回の要は村中6段の多重人格」と思ったはず。しかし、1回戦の見事すぎる占い師騙りにより、周りからの信頼度がゼロ。ただ、村中6段の「私をぜひ占ってほしい」という発言はうまい。経験者からしたら怪しすぎるかもしれないが、いずれにしろ、多重人格は占われてナンボ。
しかし、村中6段、今回は騙りをする暇もなく、処刑されてしまう。前試合の尾を引いてこそリアル人狼。これこそリアルに対面でやる人狼の面白み。

やはり場を仕切るのが、予習をしてきた中田7段。非常に的確な読み。異常な勘の鋭さで見事に狼を的中。しかも、自分が処刑対象になるとき「私は処刑されても構わないが、私を指したのは誰か、みんな覚えておけ!」という素晴らしい遺言。これは狼としてはプレッシャーだろうし、情報の印象付け方としては極めて正しい。初プレイとは思えないほどに、人狼をちゃんと理解している。

しかし、結局中田7段は処刑されず、生き残り。これは市民側よかった。

処刑を生き延びた中田7段だったが、翌日の夜のターンで人狼に襲撃される。とにかく「速く」論理的な意見を述べられる人は、狼にとって非常に厄介。セオリーを知るとはスピードを得るということだ。これは狼側のナイス襲撃。

そして終盤。満を持して及川5段が霊媒師CO。視聴者が盛り上がる。面白いぞ、棋士人狼!霊媒及川5段は、前日処刑した瀬川5段が狼だったとの宣言。

白確定が増えていく展開。狼側が追い詰められる状況で、とうとうラスト狼である藤田女流初段に疑いがかかる。これは役職騙りしかない……。ここで藤田女流初段は騎士騙りをする。まあ、それしかないだろう。

藤田女流初段のCOに、占い師兼ミスリーダー片上6段が悩みまくる。なんか微笑ましい。本戦2戦目の最初の方でも、間違った勘を表明していた片上6段がカワイイ。よく喋るミスリーダーほど怖いものはない。

しかし、最終的には狼である藤田女流初段を処刑。市民側が順当に勝利。終わってみれば、結構僅差だった。


結果:市民勝利

感想
多重人格の村中6段も、人狼の瀬川5段もほとんど活躍しなかったにも関わらず、なかなかの接戦。狼の藤田女流初段にはいくつかミスもあったが、疑われにくい空気が醸成されていた。一番悪いのは、ことごとく勘の外れる片上6段だったかもしれない。なお、最初の人柱が抱えて死んだ役職は騎士。これもなかなか良かった。しかし、占い師や霊媒師の対抗COが出なかったのは少し残念だった。

1回戦に続き、2回戦目も非常に見ごたえのある試合。人狼がこんなにも観てて面白いものだとは思わなかった。



■第3回戦(全12人、狼2、多1、占1、霊1、騎1)

主な登場人物※下記リンク先は日本将棋連盟の棋士紹介ページ
中田7段山口女流初段安食女流初段及川5段藤田女流初段※この試合だけは、視聴者にも役職が知らされなかった

全体の雰囲気
視聴者も役職が分からないという趣向でスタート。疲れてきたのか全体的に静か。中田7段だけ元気。

ダイジェスト
いきなりの中田7段の霊媒師CO。この行動で一気に場が動く。そして、藤田女流初段が占い師CO。そんなに早くCO?と思ったが、なんとここで対抗COがいない。視聴者としても、とりあえず占い師(藤田)と霊媒師(中田)を信じるしかない状況

そして、占い師の藤田女流初段が襲撃され、いきなり死亡。なぜ騎士は護衛しなかったのか?!もしかしたら、前試合に引き続き、騎士は人柱が抱えて死んでしまったのか?という疑念が広がる。

霊媒師である中田7段が、死亡者の判定結果を述べながら、場を支配する。このまま中田7段を信じていいのか?とみんなが疑心暗鬼。不気味なのは、1回戦で見事な占い師騙りを見せた村中6段がずっと静かなこと。

中盤、静かだと思っていた村中6段に処刑の投票が集まる。これ、視聴者はみんな村中6段、死んだ!と思ったに違いない。ここから華麗な村中6段の復活劇。

「自分は市民であり、役職もないので、死んでも構わない。しかし、より怪しい人間を処刑した方がいいだろう。」論理の筋としてはとてもオーソドックス。変なことは何も言っていない代わりに、大したことを言っているわけでもない。しかし紡がれる言葉が流暢かつ論理的で、みんな納得してしまう。決選投票でなんと村中6段生き残り。代わりに安食女流初段が処刑。なんという巻き返し。なんという説得力。

この見事な発言により、特に経験者である視聴者は、むしろ村中6段への狼の疑いを強めたのではないか。しかし、霊媒中田7段による安食女流初段の狼判定。結果としては、狼である安食女流初段を処刑したことで、市民側が試合を有利にする。しかし、セオリーを知る中田7段の狼判定を信じていいのか、と疑う人もいて、場は混迷を極める。

霊媒中田7段による白確定が増えるものの、残り1匹となった狼が見えない。若干の膠着状態。

しかし、ここで試合は意外な展開を見せる。なんと終盤で人狼の襲撃が失敗。つまり騎士による護衛が成功したのだ。

場が一気に沸き立つ。騎士GJの視聴者コメントがあふれる。護衛成功以上に、ここまで騎士が生き残ってきた事実にみんなが驚愕した。

そして、及川5段による騎士CO。ずっと霊媒師である中田7段を守ってきたとのこと。対抗COが現れないので、及川5段の騎士確定。よくよく考えれば、初日にCOした占い師の藤田女流初段を護衛しなかったのも、護衛されやすい占い師を襲撃に行かない、という読みによるものだったのかもしれない。

ようやく霊媒師による白確定と騎士COにより、狼が絞られる。まだ判定が下っていないのは、貞升女流1級と山口女流初段の二人。女流棋士の一騎打ち。

両者ともなかなかに冷静。貞升女流1級の素朴だが、論理的な発言が光る。山口女流初段が若干不利か。

最後には山口女流初段が処刑される。そして、市民側の勝利が確定した……。

結果:市民勝利

感想
結局役職は以下の通り。中田7段(霊媒師)、山口女流初段(狼)、安食女流初段(狼)、及川5段(騎士)、藤田女流初段(多重人格)、及川5段(騎士)、人柱(占い師)。

なんと最初の人柱が占い師を抱えて死亡していた。本物の占い師がいない状況で見事市民が勝利するというとても良い試合。ハイライトは何と言っても終盤での護衛成功。全体としては意外に地味な展開となった。多重人格の活躍が見れなかったのは、返す返すも勿体ない。多重人格の藤田女流初段は1日おいてから、占い師CO(占い師騙り)した方が良かったか。いや、むしろ狼が焦って占い師喰いに行かなかった方がより接戦となったかも、と言うべきか。

いずれにしろ、視聴者としてもなかなか場が読めず、面白い展開だった。(僕は終盤までずっと中田7段を狼と疑っていました。)



全戦通して観た感想
人狼観戦は面白い。とてもいい放送だった。ただ、役職は分かった上で観た方が、人狼観戦は面白いかもしれない。これは少し意外な感触でもあった。当初自分は、役職は分からないで観る方が楽しいのではないかと思っていた。もちろん一緒に推理を楽しむのもいいが、プレイヤーたちの勘違いや鋭い指摘に一喜一憂しながら観戦するのがとても楽しい。しかし全体としては、とてもメリハリの利いた良い企画だったと思う。

あっという間の4時間(!)だった。ニコ生においても、是非続編を希望するが、あまりマメにやってはダメだという気もする。気持ちとしてはもっと観たいのだけど、この企画は、1年に1回ぐらいが良いのではないだろうか。

2012年11月18日 (日)

ゲームマーケット2012秋に行ってきました!

本日、2012年11月18日。天候は、晴れ。昨日の雨もカラッとあがり、よかった。浅草で開催された『ゲームマーケット2012秋』に行ってきました。


Gm2012fall_01

入手したゲームは以下の3つ。

  • フレスコ(完全日本語版)
  • ロビンソン漂流記(完全日本語版)
  • 藪の中(新装版)

やっぱり昼近くに到着したのですが、話題作は売り切れまくってましたね。主な会場は4Fと5F。4Fには、同人ゲーム、5Fには、店舗系のお店が並んでいました。あまり同人ゲームには詳しくないので、「安く欲しいボードゲームが手に入ったらいいなあ」ぐらいの目的で行きました。

いやあ、ちょっと気になっていた『フレスコ』が安く手に入れることができて幸せでした。まあ、これが安いのかどうか、よく分からないのですが、入手経路が主にアマゾンな自分には、十分安かったので、満足です。(駿河屋がほとんど変わらない値段だって?アー、アー聞こえない)

あと、気になっていた『ロビンソン漂流記』も手に入れてきました。で、本当に欲しい方のロビンソンである『ロビンソン・クルーソー:呪われた島の冒険』はテンデイズゲームズさんのブースに置いてあるのを見て、拝んで帰ってきました。「和訳なし」では、さすがに手が出ない。

ボードゲーム界の一大イベントなわけで、その熱気に触れることができたのは、純粋に楽しかったです。

買ったものも、ほとんどこの会場で手に入れなければならないものではないのですが、なんというか熱気を感じたくて、買ってしまったような感じですね。いずれにしても、次回もまた行きたいと思います。ふー。

最後に、買ったゲームの一言レビュー。

『藪の中』・・・これ、楽しい。本当に。でも、ネットを見ると昔は2~4人用だったようですが、今回の新装版では、箱に書いてあるのも、公式サイトでも、3~4人用になってますね。でもまあ、2人でやっても楽しかったですよ。ブラフゲームいいですね。

『ロビンソン漂流記』・・・全4ステージをすべてクリアできるかどうか1人用デッキ構築ゲーム。結構たのしい。初回プレイは1時間半ぐらいかけて説明書見ながらやりました。ラスボスの2体目でゲームオーバー。むむむむ。最低難易度でもクリアできなかった。次リベンジするぜ。

『フレスコ』・・・未開封。疲れたので寝る。

2012年11月16日 (金)

奉行問題とロビンソンと呪われた島と

今年のエッセン新作も、だんだんと評価が集まってきたようだ。まあ、他人の評価なんてものは、目安にしかならないし、実際に面白いゲームが順位が高いわけではないのだが。


個人的に気になるのは、"Robinson Crusoe: Adventure on the Cursed Island"(ロビンソン・クルーソー:呪われた島の冒険)だ。

これとは別に、つい最近、人気デザイナー、フリーゼのロビンソン・クルーソーもの『ロビンソン漂流記 完全日本語版』※が発売されたばかり。フリーゼのこのゲームは、デッキ構築型ゲームみたいだ。値段が手ごろなので、こっちもちょっと欲しい。何より1人で遊べるし。

※・・・『ロビンソン漂流記 完全日本語版』の僕のレビューはこちら

しかし、『呪われた島』のロビンソンは、いかにもごちゃごちゃしている。「ゲームマーケット2012秋」でも取り扱われるようだが、言語依存度が高そうなので、日本語版じゃないと楽しめなさそうだ。

このゲーム、エッセンの某ランキングでも、段々と順位を上げてきてるんだよなー。うー。気になる。どこか日本語化しないかな。

最近、奉行問題って海外では、なんて言うんだろう?と気になって調べていた。そこで見つけた記事『協力型ゲームはなぜクソか?奉行問題があるからだよ!』の投稿者って、この『呪われた島の冒険』のデザイナーだよね。そして、『呪われた島』は協力型ゲームのようだ。(※当該記事の翻訳をこちらにアップしました)

奉行問題って、英語では、"leader issue" とか "dumb player issue"と言うんだね。他には"dominat player (problem)"、"alpha player issue"なんて言い方がされたりもしているみたい。果たして、この『呪われた島の冒険』はこの問題に打ち勝っているのかどうか。注目したい。

2012年10月28日 (日)

う、うげぇー、「テーベ(テーベの東)」日本語版が更に延期してるー!

池波正太郎風に驚いたけど、残念だ。テーベ(テーベの東)の日本語版が更に2013年1月まで、発売予定が延期している。



うーむ。残念だ。年末はWiiUでもやって気長に待つか。

追記:無事、テーベの東の日本語版が発売されました。僕のレビューはこちら。なお、「テーベの東」というタイトルについては、こちらにコラムを書いてます。また海外のかわいらしい「テーベ」に対するレビューの翻訳記事をこちらに掲載してます。



2012年9月26日 (水)

『テーベ(テーベの東)』の日本語版の発売日が延期してるー

アークライトさんのページ。
http://www.arclight.co.jp/ag/agbg/agbg.php?code=LG-0041

気がついたら、『テーベ(テーベの東)』の日本語版の発売日が10月発売から、11月発売に延期してるー。うぉー。まあ、しょうがないよな。なんか大変なのかな。ここは気長に待とう。
(その間に何か別のゲームでも買おう。って、他のゲームを買う理由づけに利用してしまおう。)


追記:無事、テーベの東の日本語版が発売されました。僕のレビューはこちら。なお、「テーベの東」というタイトルについては、こちらにコラムを書いてます。また海外のかわいらしい「テーベ」に対するレビューの翻訳記事をこちらに掲載してます。

2012年9月19日 (水)

『テーベの東』の日本語版が出るんだ!

一度はやってみたいと思いつつも、なかなか手に入らない『テーベの東』の日本語版が出るんだねー。

アークライトゲームズさんのページ
http://www.arclight.co.jp/ag/agbg/agbg.php?code=LG-0041

いやあ、10月が楽しみだなぁ。ぜひ欲しいなぁ。


追記:無事、テーベの東の日本語版が発売されました。僕のレビューはこちら。なお、「テーベの東」というタイトルについては、こちらにコラムを書いてます。また海外のかわいらしい「テーベ」に対するレビューの翻訳記事をこちらに掲載してます。